『魔女の旅々』
あの情報だけで偽の依頼と見抜いたシーラさん有能すぎる。
んーでっと。
フラン先生とシーラさんはニケに学んだ姉妹弟子で。
フラン先生の弟子のイレイナは成り行きでサヤのコーチをして。
そのサヤと「妙に色っぽい」妹さん二人の師匠がシーラさん。
……創作物とは言え、世間が狭すぎます。
まるで最終回のような締めかたでしたが、まだあと一話あるんですね。何をするつもりなのでしょう。
『神様になった日』
あっという間に受験まで飛んでしまいおった。
なので、ひなのことは手遅れでしたか。
とは言え死んでいないのは不幸中の幸い……と言えるのか?
タコ焼きくんも、適当なところで手を引いたようだし。
この先、どう落とすつもりなんだろうね。陽太に無理心中でもさせる?
『無能なナナ』
いきなり表情が凶悪になるから、ねこ姉さんかと思ったよ、あの大和撫子。
炎、氷に続いて風属性の攻撃能力、来ましたか。回復役の中原犬を加えたら、いちおうPT編成できますね。敵の属性が何であれ対応可能だ♪
まあ、それはいい。問題は犯人。
カラ松は名探偵なんだけど、いつもあと一歩なのは、その推理が常に「ナナが人の心を読める」というのを前提にしているからなんですよね。「すべての情報を疑ってかかる」という大原則の、よりにもよってとっかかりでミスってる。せめて、今回の真犯人くらい突き止めていただきたいところですが。
とは言え、それもいい。近々お偉いさんが視察に来る、という知らせのほうが気になります。
視察……ねぇ。そのタイミングで変身眼鏡も動くんだろうな。
『アサルトリリィ』
楓さんは本当に良い人。
梨璃が結梨の死を乗り越えるための一歩を踏み出すまでを丁寧に描いたと思います。尺ないだろうに、よくやる。
でも、最後にまたブッ込んできやがったよ。
夢結様が梨璃を受け入れてから出てこなくなっていた美鈴様が、久しぶりにご登場。「五ヶ月前」に回収された美鈴様のチャームの話と同時に出てきた、というのが気に入らないですね。百由様の言によると、ダインスレイフは術式をいじられているとのことで。
となるとね。神出鬼没の美鈴様は夢結様のイマジナリーではなく、実際に夢結様に働きかけている、れっきとした現象かもしれない、と思えてくるのですよ。もちろん発信源は魔改造されたダインスレイフ。
目的があるのかどうかは不明ですが、あるとしたら、夢結様のレアスキルのことも併せると実に由々しきことです。
術式を書き換えたのはゲヘナかもしれないな。だとして、いつ? 甲州撤退戦より前に決まっとるやろ。つまり、あのときの夢結様の暴走って……?
一柳結梨について少し。
最終的に百合ヶ丘が合法的な受け入れという結論に至ったものの、その決定は逃避行中の二人には伝わらなかった。
ために、結梨の認識は「自分の居場所はどこにもない」「このままだと梨璃に迷惑がかかる」というものだったと思われ。
なので、あの特攻は自ら死を選んだもの、という解釈も成り立つわけです(精神的に幼いため、何も考えずに突進しただけ。という説ももちろんアリだけどね)。
この立場、『STAR TREK: VOYAGER』のワン(ONE)に似ているんですよね。四百年未来の技術で作られたモバイル・エミッターと、人類のDNAと、あらゆる知的生命体を強制的に同化し続けている侵略性のハイブリッド生命体・ボーグ集合体の素と言えるナノ・プローブとの三者が融合して生まれたワンは、あらゆる面において人類はもちろん、人類の脅威であるボーグをも軽く凌駕する。その能力をボーグが欲してヴォイジャーを襲撃。ワンは単身でボーグを撃退した後、異質な自分を受け入れてくれた仲間たちを守るために、自分を構成する超科学力を抹消、つまり自らの死を選んだ。
このエピソードは 1998年に作られており、ワンというキャラクターは、前年に公開された『ALIEN: RESURRECTION(エイリアン4)』のリプリー8号およびニュー・ボーンへのオマージュやリスペクトという気がしてなりません。
ということで。見た目が違いすぎますが、結梨のルーツは、たぶん悲しきニュー・ボーンでしょう。つまり死ぬ結末は必然だった。
などと思ったりしたのでした。