炉開き、八せん終わり、三隣亡 (旧暦 神無月二日、玄猪)

 カリバーの正体は賢人の父親ではなく飛羽真の恩人であり先代セイバーだった、という順当なミスリード
 名乗らない偉そうな女はサウザンベース所属。そのうち出てくるのかな南極側の剣士たちも。
 せっかくの友情の誓いが直後に瓦解してて、もはや笑うレベル。カリバーは物理面でも精神面でも、主人公チームを叩いてくるなあ。
 見にくいアヒルの子は、先に倒された兄弟たちのパーツを集めて完全体に進化。それが白鳥……いいのかそれで? まあいいけど。
 にしてもなー。セイバーたち三人がかりでカリバー一人に斬りかかるってのがもう何とも。そもそも、剣士ってもっと正々堂々、つまりタイマンで闘うイメージなんですが。令和ライダーも平成ライダーの悪しき伝統を受け継いでしまってて、残念です。
 最初の頃こそ戦闘員っぽい怪人どももワラワラいて数の問題を解決してくれていたのに、いつの間にか出てこなくなって。このあたり何とかならんもんですかね。
 複数人で一人を殴り回すってのはヒーローのすることじゃありませんよ。むしろ悪党のやることです。想定視聴者層である子供たちの教育上、よろしくない演出だと思います。
 タッセルが、いきなり黒くなった。こっちが本性? 傍観はやめて、これからは事件に関わってくる?





 五代が心肺停止してから復活するまでを、周囲の人々を描くことに徹する。
 しかも、復活したクウガは、たぶん病み上がりだからでしょう、白のまま。パワー不足だからなのか、一発では決まらず何度もキックを重ねて、ようやくキノコを倒す(不完全態でも怪人を倒せるとは思いませんでした。龍騎ブランク体や電王プラットフォームとは一味も二味も違うようですね白い戦士)。
 地味さに徹した回でした。スポンサーが出来に文句言ったかもしれないな。
 あのナースさんは五代のどんな様子を見て固まったのか、そこだけ気になります。
 そして、こっちも復活しやがったキノコ。ただし単純な細胞分裂だったようで毒を使わず力任せに暴れるだけ。言葉も発しないので知性までは再生されなかったと思われ。榎田さんによると突然変異した細胞で本来の能力を持っていないとのこと。視聴する側としては、無限増殖のパニックな“きのこの山”を期待しただけに、ちょっと残念かな。
 壊されてたトライチェイサーのパネルが地味に改良されてますね。ドラム型ダイヤル式から 10キー式になって、クウガの指にも優しい。バイクによる格闘は何度観ても楽しいなぁ♪
 キックを喰らった再生キノコが爆死せず溶けたのは、たぶん、ベルトまでは再生しなかったから。ベルトはグロンギの体の一部でない、つまり人工物である証拠ですな。
 今までのことを思い出すと、これからリント狩り(グロンギの一人が「ゲゲルは、お預け」と言ってたので、これがゲームの名称だろうね)に出ようとするグロンギのベルトに、あの薔薇のタトゥの女が指輪を鍵みたく挿しているので、ゲームの許可を出したと同時に、何らかの枷も与えたんじゃないかなと推測。
 クウガの攻撃が決まり紋章が焼き付けられ、そこから生じたヒビ割れがベルトに達すると爆発。グロンギのベルトに、ショッカーベルトよろしく自爆システムが仕込まれているのかもしれない。敗者には死あるのみとか、あるいは死して屍残すべからずとか。
 ときに、ポレポレのカウンターにズラリ並んでカレー喰ってた、まるで帝愛の黒服みたいな連中は何だったん?