望、天しゃ (旧暦 文月十五日、盂蘭盆)

 またもアンテナ低かったってお話。



 公式サイトを拝見すると。この八月をもって、セーラー万年筆が万年筆製品の大幅リストラを敢行した模様。
 プロムナード、ヤング・プロフィット、プロフィットカラー、プロフェッショナルギアΣ、世界の銘木シリーズ、ミニコロールはシリーズそのものが終了。
 他のシリーズも商品展開が縮小されました(軸のカラバリとかね)。

 いや知らんかったわー。
 知ったの九月に入ってからやー。orz

 これが前向きな変更なら良いのですが。
 もしも後ろ向きのリストラであれば、先々が不安になります。
 万年筆の国内三大メーカーの中、セーラーは特に万年筆に重心が寄ったイメージが強くて、消費されやすい価格帯であるボールペンやシャーペンで喰えてる印象がないのですよね。ほら、パイロットの Dr.グリップとか、プラチナのプレスマンやプロユースと違って、セーラーのシャーペンやボールペンって言われてもピンとこないでしょ?
 そんな万年筆メーカーが万年筆のラインナップを減らす。不穏な空気が漂うと感じても、やむなきことです。

 セーラーは受注停止していた長刀研ぎやクロスポイントなどのセーラー独自のペン先を、一昨年に復活させたばかりです。
 ただし、それまでの、いろいろなペンに特注で付けられる方向ではなく、長刀なら長刀、クロスならクロスのニブが付いた専用万年筆を販売するという形になりました。おかげで、かつては二万円台でも買えた長刀研ぎが、今では五万円強する!
 あるいはニブの供給が安定したら徐々に以前の販売形態に戻るのかな、とか期待していた矢先に、このリストラ。心配になるのも仕方ないでしょ。

 今回のリストラが前向きなものだと信じて。
 とにかく頑張っていただきたいです。

 個人的には、いつかはΣを買いたいと思っていただけに残念な結果となりました。
 いやまあ、八月で生産終了なので在庫はまだまだあるはずですし、万単位の価格ですから一気に店頭から姿を消すなんてこともないとは思いますが。
 それでもね。おいそれと気軽に買えるお値段でもない。さーて、どうしますか。
 え? 給付金? ああ、それねー。
 だからなんだよなー。おいそれと今さら万年筆を買えない理由。(;^_^A