月遅れ盆、末伏 (旧暦 水無月廿六日)

 新聞の記事だったかな、“エコバッグ万引き”なるものに、お店が困っているという話。
 つまり、それまであった「レジ袋に入っている」イコール「お会計済みの商品」という図式が、レジ袋有料化の強制によって崩れてしまった。死角にてエコバッグに入れられてしまうと、その後では客を強く追及できない。

 個人的にはエコバッグ有料化がエコエコに繋がるとは思っていないし、そもそも各店舗の現場に面倒事すべて丸投げしただけの無能な法律に過ぎないと思っています。要は政治家と役人が自己満足するためだけのエゴ法ですね。
 だからと言って文句言ってても、お店としては埒があかない。薄利多売にとって万引き被害は致命傷ですからね。
 対策の一つは、それまでも大きめの品では行われていたことですが、「おしるし」をする。店のロゴが入ったテープをバーコードの上に貼るヤツね。一つ二つの品物をお買い上げなら、この手が有効だと思います。

 ただ、確か記事に出ていたのは本屋さんだったような気がします。ので、「おしるし」はマズイ。本の表紙やカバーに傷がつく。
 では、どうするか?

 事は簡単なのです。

 妖之佑が常用させていただいている本屋さんの一軒は、レジ袋有料化の影響を何ら受けていないのですよ実は。それまでどおりに、買った本を店のロゴや電話番号の入った袋に入れてくれます。もちろん法律に反してなどいません。完っ璧に合法です。
 もうお判りでしょう。その店のレジ袋は紙袋なのです。
 昔っから本屋さんの袋は紙製が普通でした。それが、いつの間にかポリが主流になっていた。
 ならば、エゴな法律を契機に原点回帰、紙袋の復興をやればいいのですよ。大きめの物はテープで「おしるし」。普通の物は紙袋。百均も、これでいけませんかね。
 もちろん、レジ袋メーカーさんには土に還るバイオなポリ袋を開発している処もありますが、価格的にも周知的にも普及まではもう少しかかるかな。
 それまでは、お店それぞれで対策するしかないですよね。

 有料化でレジ袋が“不良在庫”化するくらいなら、“エコバッグ万引き”が横行するくらいなら、レジ袋そのものを刷新するのは必要経費の範囲だと思います。
 ここは思いきってポリでない袋の導入を考えてみてはいかがかと、素人はそう思うのでした。