「ジェットストリーム」と聞くと、一部の層は反射的に「3」の数字と黒い色を思い浮かべて「アタック」と応えてしまうでしょう。
また、城達也さんの渋いお声が浮かんでくる層もおられることでしょう。
ですが、とある層にとっては「これ以外に何がある?」と言われるほどに定番の名詞でもあるのです。
三菱鉛筆の「JETSTREAM」という名のボールペン。
ご存知のかたも多いと思いますが、まあ一応。
何が特徴かと申しますと。油性インクでありながら水性インク並みのサラサラ感、滑らかさ、そして乾きの早さを実現したボールペン。なのです。
今や、シャーペンの「KURU TOGA」と共に三菱鉛筆を代表する双璧と言っても怒られないと思います。親戚友人知人のご家庭に中高進学があったなら、このペアをプレゼントすれば、そこそこ喜ばれるかもしれません。
そんな「JETSTREAM」に新たなメンバーが追加されたのが、昨年末のこと。
妖之佑が知ったのは明けて春だったのですが、とにかく凄い人気で、春の時点でも某尼で、ボッタクリ値でしか売られていませんでした。定価千円の品を二千円、下手するとそれ以上でしたからね。大人気からの品薄ぶりが、よく判りましたよ。実店舗でも見たことがなかった(田舎暮らしだし、この春からはコロナのせいで某県庁所在地に行けてないから余計にね)。
もちろんテンバイヤーとその類似者などには一円たりとも渡したくありませんから、市場がおちつくのを待っておりました。
そして、ようやく♪
「JETSTREAM EDGE」と言います。
メタリックなので、従来の JETSTREAM よりも質感が良いのですよね。
軸色は限定色を除いて四種類。ネイビーも気になったのですが、90年代のオーディオ製品を思わせるシャンパンゴールドにしました♪
少しだけ残念なのは、ラミーのサファリにも似たクリップ。デザインは軸とともに格好良いのですが、ちと強すぎると自分には感じられました。
ただし、重要なのは質感ではありません。
このペン先をご覧じろ。ボール径は何と 0.28mm!
一般的にボールペンは、ペン先のボールが 0.7mm あたりが主流です。それに比べて超細い!
しかも、従来の油性ボールペンと違って水性並みに軽い筆圧で充分ですから、すばらっ、なのです。
簡単に書き比べ。
左から JETSTREAM EDGE 、水性ボールペン(G2リフィル)、従来の油性ボールペン、万年筆(中字、金ペン)。
従来の油性は筆圧を要求するにも関わらず、インクは粘るし線は擦れるし(汗)。
残り三つは皆サラサラで、ペン先の滑り具合に極端な差はありません。
が、とにかく JETSTREAM EDGE の細さが際立ちますね。万年筆の EF(極細)レベルなんじゃないかな。
これの登場によって、手帳などに細々みっちり書き込む人が、それまでのお高い極細万年筆からお手軽価格のこれに乗り換えることもできると思います。高価な筆記具を持ち歩くのはリスキーですから(紛失・盗難だけでなく、粗忽者に「貸して」と請われてペン先を台無しにされる危険性とかね)。
いやー、待って良かったー。
なお。
写真でのインクの色ですが、ノートの反りとフラッシュ光の関係で JETSTREAM EDGE で書いた線が薄く写ってしまってます。ですが実際には、ちゃんと黒いです。
そこんトコ、どうぞよしなに。m(_ _)m