(旧暦 卯月廿日)

 なるほど。
 これは悪魔的……いや天使的発想かも。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200512-00010001-magmix-ent

 密を無視して接近する無神経な人、いますからね。
 ワンコの散歩中、マスク無しのジョギング男の群れが、かなり近くを擦れ違うのですよ。徒歩での息に比べ、走ってる奴は嚔か咳し続けてるようなものですからね。あれ本当に嫌だし危険だと思う。
 そこへきての、この知恵。
 そうか、人は誰でも工夫次第でATフィールドを展開できるんだ♪

 もっとも、生物的には警戒色の一種なんですよね、これ。
 毒蜂や毒蛇とかの有毒生物が目立つ毒々しい模様色彩をしている、あれです。毒ではないけど、縞々模様のスカンクやキアゲハの幼虫なども同じ(同じアゲハでもアゲハチョウの幼虫は地味な保護色だから不思議なものではあります)。
 連中が派手な格好をしているのは、無駄な接触を避けるために「自分は毒持ちですよ」と判りやすくアピールしているのです(相手を倒したいのなら、むしろ地味な姿で接近する。草むらのトラやヒョウが、それ)。
 面白いのは、これら毒持ちの真似をして身を守る連中もいることです。アブが蜂に似ているのもそうですし、トラフカミキリというカミキリムシは見た瞬間「ヤバッ、スズメバチだ!」と思って凍り付くほど模様を似せています。見てビビッた本人が言うのだから、まちがいない。
 ヤの付く業界のかたがたが一見してそれと判る服装や車を選ぶのもまた同様なのだと思われます。「素人さんは近づくんじゃねえよ」と無言で示しているわけでしょう。そして、そのかたがたに似せて偉そうにしている弱っちいチンピラもいるという。民間警備員の制服がパッと見、警察官に見えるのも同じ効果を期待してのこと。野生と同じ構図なのが、やっぱり人間も動物なんだなぁ、と。