朔 (旧暦 卯月朔日)

 コロナ対策としてのテレワークを邪魔するものとして、書類への捺印が挙げられてますね。
 判子を押すためだけに出社せざるをえないという阿呆らしい状況。融通を利かせられない会社の経営者や幹部は馬鹿ですね。

 十六日の日記で賞賛したとおり。
 妖之佑は文化としての印鑑は好きです。大好きと言ってもいい♪ 蔵書の奥付に押したり、手紙に署名とともに押したりします。
 書画や御札、御朱印などの印影も格好良いと思います。
 この文化は続いて欲しい。廃れてほしくない。

 でも。
 書類に捺印を義務付けるのは旧態依然だと思います。前世紀的だと思います。非効率な悪習だと思います。
 一つに、筆跡鑑定で偽筆を見破れる署名と違い、物理的な印章は偽造が容易であり偽造されると真偽の判別が不可である。ゆえに何の保証・証明にもならないこと。
 一つに、コピーでは通用しない(二枚の書類でサインが寸分違わず完全一致したら、それはむしろ百パー怪しい)直筆署名と違い、判子は盗まれると完全アウトであること。
 一つに、本人の意思確認なら直筆署名で十二分であること。
 などが理由です。

 妖之佑がお世話になっている自動車保険では、タブレットの液晶画面に署名するだけで契約更新できてますよ。昔は判子必須でしたけどね。年々改善されている。
 内容にもよりますが、いろいろな手続きや申請をするとき、自分が本人の場合は身分証明になるもの(運転免許証などなど)を提示したうえで直筆署名だけで済んでます。代理での用件ですと捺印を求められますけどね。でも本人の場合だけでも捺印不要なのは評価できます。

 できる所は、とっくにやってる。
 今の非常事態ですら対応できない所は、どこまでいっても改善できない体質なんです。
 そんな所は、いっそ潰れてしまったほうが世のため人のためかもしれません。

 特に、実印と印鑑証明なんて制度、廃止したほうが、いいですよ。
 それよりは筆跡を登録しておくほうが、ずっとマシ。
 あるいは指紋や静脈パターンなどの生体認証ね。