(旧暦 如月廿日)

 無観客の春場所開催に相撲茶屋が悲鳴をあげているそうですが。しかも、阿呆なことに政府に救済を求めているとも聞きますが。
 そもそも相撲茶屋って必要なんですかね。升席がメッチャ高価なのは、茶屋が弁当やお土産などなどの抱き合わせ商法で観戦券を独占転売しているからですよ。
 相撲茶屋を本場所に欠かせぬ風物詩とする根強い意見もあり、また協会も茶屋を優遇するという図式があって、私みたいなのが茶屋を否定すると、たぶん好角家から叩かれるんでしょうが。
 そもそも、茶屋が一定数のチケットを独占的に確保するから升席が馬鹿高い、という基本構図がありますからね。相撲を観に行きたい人にとっての障壁なのは、まちがいありません。皆が皆、茶屋の弁当やお土産が欲しいわけではないのですよ。
 相撲茶屋はチケットを扱わず、観戦客に飲食の提供やお土産品を売るだけにすれば健全だと思うんですけどね。大相撲以外のどの興行だって普通そうでしょ? 大相撲だけが変なんですよ。茶屋の荒稼ぎを優遇だなんて、公益財団法人のすることじゃないね。
 このあたり、土俵の乱れともども、一度はリセットするほうが、いいと思うんですよね。
 今回の無観客開催は、あれこれ考えなおす良い機会なんじゃないのかな。あとは協会に考える能力があるかどうか。