(旧暦 如月十日、初午)

「緊急事態に与党も野党もない」と野党に協力を求めることは筋が通っています。
 ただし、普段から与野党間に最低限の信頼関係があればこそ、という大前提があります。
 少なくとも現政権は野党に対して一切、謙虚な姿勢を見せたことがありません。説明責任を果たしたことなど皆無ですし、何より総理のヤジが判りやすいです。野党を見下すばかり。
 それでもって「緊急事態だから一丸となって」と言ってもねぇ……。

「専門家に意見を求め」ず決断した総理に訊きたいのですが。
 小中学校は危険で幼稚園や学童保育や塾は安全という根拠を教えていただきたい。
 そして、そもそも春節の前に中国からの入国制限をしなかった責任について、山場を越えてからでいいので何か言っていただきたい。

 まー、休校措置に関しては児童・生徒の保護者も保護者でね。学校が休みだと学力低下が心配だからと、塾に対して「朝からやれ」と言う。塾も学校も感染のリスクは同じだと思うんですけどねぇ。
 生徒は生徒で、学校が休みだからとカラオケボックスに行った、という話もあって。

 小さい子を独りにはしておけない、という不安も判らなくはないのですが。
 昭和には「カギっ子」という言葉があったように、独りで留守番できる子供は、いたんですよ。
 今、できないんですかね、留守番。だとすると普段からの躾の問題じゃね?

 デマに流されトイレットペーパー買い占めに走り嫁に叱られた夫がネットに同意を求めて逆にフルボッコされてた例もありますし。
 て言うか、危機管理と言うなら普段から備蓄すべきなのにね。踊らされて焦って走るのは危機管理とは真逆ですよ。

 要するに、みんな想像力が足りないのですよ。だから頓珍漢なことをやる。
 専門家会議の記者会見で、ライブハウスやカラオケボックスなどを挙げた専門家の人が「あ、あくまでも一例ですよ」と補足してらっしゃいましたよね。それくらい皆、想像することをしない。「雀荘がダメならパチ屋行こうゲーセン行こう」とフツーに言いそうで怖いんだよな。

 さらに言うと専門家も専門家で。
 当初は「そこまで気にすることもない」ってな意見が多数派でしたよね。
 それが今では一丸となっての大騒ぎ。

 政権も専門家も国民も……。
 日本人って、やっぱり民度の低い馬鹿なんだなぁ、と思うのでありました。

 まーオイラは、そもそも馬鹿を自覚しとりますが。