『おじさまと猫』3、4
桜井海/ガンガンコミックスpixiv
“猫飼いあるある”だった1、2巻から変わって、3巻からは、おじさまの過去や、おじさまの周囲の掘り下げと、人間ドラマに移行しつつありますね。
この二冊について言えば、「毒親」がテーマと言ってしまってもいいかも。
おじさまこと神田冬樹、神田冬樹をライバル視していた日比野奏、ともに酷い毒親に育てられた過去を持つ。なのに、よくも善人に育ってくれました、お二方とも。
そして、神田さんを慕う森山と、日比野さんの知人である森山が、馬の合わない兄弟という巡り合わせ。
ザックリまとめると。
神田……クラシックの名ピアニスト。隠れロック好き。
小林……神田の悪友。神田の母が禁じていた“悪い事”は小林が教えた(笑)。
日比野……ピアニストで、一方的に神田を敵視。実はロックのギター演奏もやる。
森山(兄)……神田の職場仲間。バンドマン。天才肌の弟が苦手。
森山(弟)……日比野の知人。ピアニストとして神田冬樹を目標にしていると思われ。
さあ、ややこしくなってきました。まあ、いざとなれば猫の魔力ですべて解決することでしょ♪
佐藤さんの押し売り癖も、あいかわらず健在で(笑)。
毒親と言えば、4巻ラストの黒猫を買った親も、あるいは毒親なのかもしれませんね。黒猫の事情が気になります。