初寅 (旧暦 師走十八日)

 1000%社長が意外と常識人だった。
 生け花勝負の不正を知って隠すと思いきや、家元を糾弾するとか(絶対に審査員を買収済みと思ってたよ……すまんかった)。
 マギア化した家元を殴る蹴るも、別に殺すつもりはなく元に戻したとか。
 いやまあ、刃を容疑者扱いした不破にフルボッコは、いくら「言いがかり」と主張しても、執行機関に武力で応ずるのは問題、つか明白な公務執行妨害……。
 要するに、すべては企業イメージのため、と。

 キーを盗んだフードは、女声ということから素直に判断すれば迅ではなさげ。滅の態度からすると旧知の仲ではあるらしく。そうすると「滅亡迅雷」で最後に残った「亡」ということかな。「今は亡き我らの同士」とか言ってるし。
 演出面から考えると。フードは顔を視聴者の視線から隠すため、つまり既出のキャラである可能性が高い。既出の女性レギュラーとなると、さすがにイズは除くとして、刃とシェスタしかいないんだよなぁ。もちろん『W』のシュラウドみたいなパターンもあるから、断定なんてできませんけどね。
 人がマギア化する件、ザイアは承知していなかったとしても。1000%の言う「人工知能は人の進化に役立てるべき」という主張と近いものがあるように思えます。人類が人工知能と融合してハイブリッド生命体になれば、それは新たな進化と言えなくもない。マギア化は極端なケースと言うだけで、ザイアの“電脳メガネ”と本質的には同じ。1000%は「裏」と根底では繋がってるのかもしれんね。
 十年前から一切、老けていない。そのことを本人は不愉快に思っている節がある。このへんも、人工知能と人の進化という本人の主張と関係しているのかもしれません。安っぽい予想をすると、放送開始初期に囁かれていた「或人=特殊なヒューマギア」説、あれが 1000%社長に適用できるのかもしれない。

 次回、胡散臭そうなのが出てくるようで。勝負が「家をたくさん売る」って……あー、相手は悪徳セールスマンとかなのかな?
 全三番勝負なので今度は飛電が勝つと思うけどね(そこをあえて裏をかいてくるかな脚本)。





 古籠火が、あんなマッチョだとは聞いてないぞ。
 今回は恒例の「壊して封印が解けた」ではなく単に家を壊されて逆上したパターンですね。頭冷えたら、おとなしくて良い奴っぽいし。
 ねずみ男、ついに婚活事業にまで手を出すとは。
 とは言え、普段のインチキに比べれば、最初っから“オス妖怪と人間女性のマッチング”を明言しているあたり至って真っ当な商売。「イケメン妖怪」の表記だって可愛いもの。現実の婚活パーティーや合コンだって詐欺レベルの参加者満載だろうからサー(冷笑)。
 かわうそは「毛深い」カテゴリーに入るのか?
 豆腐小僧は、なんでビビビハウスに参加してんねん? おまえにはニッケルカナさんがおるやろ……ああ、彼女とは友人関係か。
 ねこ姉さんの“目の幅の涙”も無駄な同情だった。一反木綿、軽薄すぎる。布だけに軽くて薄い。
 親父さんの落ち込みぶりには、かける言葉もありません。自慢の息子の唯一の欠点ですからねぇ……。

 あいかわらず、今期は闇話だけでなくギャグ回も冴えてますね♪