上弦、初巳 (旧暦 師走九日)

 神社の手水舎にて。
 見知らぬご家族の会話から聞こえてきた言葉。

「ほら、早く手を洗って」

 えーと……たしかに、まちがいじゃない。まちがっちゃいない。
 手水を使うのは禊ぎ、つまり心身の汚れを清める行為なので「洗う」という表現は意味的に正しい。
 でも、なんか違う気がするんですよね。言葉の選びかたが適切でない気が。

 実は手水舎の同義語が、人名や地名にもなっている御手洗みたらい
 なので「洗う」は断じて、まちがいではない。むしろ正しすぎるくらい。
 でも違和感を憶えてしまうのです。

 うーん。妖之佑の感覚が変なのか?
 新年早々、悩みますわー。