十方暮入 (旧暦 霜月十七日)

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 『ラーメン大好き小泉さん 6』
  鳴見なる/バンブーコミックス


 カラシビについて語る匿名の少女(笑)がヤバすぎます。ホント、どこのAVだよ? ってレベル♪ 作者さん攻めてるなー。
「山椒は小粒でぴりりと辛い」という言葉がありますが、実は山椒は辛いのではなく痺れさせるのです。
 中華の鉄人・陳健一さんが麻婆豆腐の作りかたを教える際に、山椒をたっぷり使うんだと言っておられました。「麻婆豆腐の麻は痺れるって意味。たっぷりの山椒で舌を痺れさすのが肝心なんだよ」って。言われてみれば麻痺や麻酔の「麻」ですもんね麻婆豆腐。
 美沙はともかく、白目むきながら全身震わせながらカラシビ食べ続ける小泉さんも尋常じゃありませんね。

 旨味が学会的に認知されたのは本当に、ごく最近らしいですね。
 ただし化学調味料の開発は、かなり昔のことで、当時の開発者さんは旨味という味覚の存在を確信していた。でも、石頭の学者たちは頑なに認めようとしなかった、とかかな? 保守的な学者って老害でしかないのかもな。
 基本の五味同様に料理で重視される辛味は、実は味覚ではなく痛覚が感じるものだと研究によって判明。そんな辛味と入れ替わるように旨味が味の仲間入りを果たした形でしょうか? ちなみに渋味も味覚じゃないんだそうな。

 オイラも醤油ラーメンについて、小泉さんに相談したいなー。前に悠が、子供の頃の思い出の「おいしいラーメン」を小泉さんに教えてもらってましたし。小泉型ラーメン専用検索エンジン、欲しいです。
 妖之佑も、ご幼少のみぎり、何度か連れて行ってもらって食べた思い出の中華そばがありまして。その店が消えてしまい、もうあの中華そばを食べられないのかと今でも、ときどき残念に思います。似た味があればと思うものの、食べ歩きの趣味も根気もないので、はひ。食べ*グとかは当てになりませんし。

 男子がスイーツの店で独りで食べる困難さ、というのは、ひょっとすると永遠のテーマかもしれません。可憐な女性が赤提灯で焼き鳥片手に焼酎ひっかけても、ギャップ萌えとかで済まされるというのにね。これは男女差別だろ。
 その点、高木がパフェ食べ終わったときに入店してきた男性客は達観してますね。堂々とwktkしてて、好感が持てる♪
 この作品は、小泉さんだけでなく仲間の三人も、そして修も高木も、ちゃんと手を合わせて「いただきます」を言う。レギュラー全員が、というのはリアルさから言えば不自然ですが、それでも、この演出は素敵だと思います。
 それにしても修はよく小泉さんとニアミスしますね。煮干しの香りと、「もう一品できてる」と、回転寿司と、油そばと、麺が餅と、このラーメン&スイーツ店で六度目か。平均、一巻に一度はニアミスしてんやん。

 ポニーテイル賛歌は、何も考えず、ただただ鑑賞せよ。
シ「髪が引っ張られて痛いだけなんじゃが?」
ハ「宇宙での頭痛には、これが一番です」

 小泉さんのスキンヘッドは私も見たい。

 ファミレスのラーメンが、そこまで奥深いとは知らなかった。これは気になる。
 そして委員長の母上様が初登場。あの貫禄は編集長ですな。まちがいない。

 かのホテルの夜鳴き蕎麦はオイラも好きです。
 カップ麺は知らないなー、と思ってましたら、始めたのが最近のことだそうで。そりゃ惜しいことをした(ちなみに通販で買えるらしい)。
 あそこの系列は大浴場もウリですからね。あの手のホテルにしては充実している。さすがに、妖之佑が泊まった所は露天風呂ではなく地下でしたが。それでも、広めの湯船にサウナに水風呂までありますから、疲れた体には助かります。

 女性客はともかく、女装客が無料は意味不明だ(爆)。