(旧暦 神無月丗日)

 あえて申し上げます。
 ローマ教皇は、暗にとは言え日本に対して「核の傘」批判をなさる前に、すべきことがおありだと考えます。

 国連の常任五ヶ国と、その他、印度等々の核保有諸国を、まずはきっちり批判なさるべきでしょう。とりわけ、国際世論を無視し続け核開発に猛進する何ヶ国か、中でも弾道弾ミサイルの実験やら短距離ミサイルの発射やらを繰り返す某独裁国家に対して何もおっしゃらないのは、どうしてなんでしょうね。
 一般論的な核批判であるなら、「核の傘」は後回しにすべきではないでしょうか? 核保有国があるからこそ、非保有国は「核の傘」に頼らざるを得ないという現実を無視してどうなさる? て言うか、バチカンだって核の傘に守られてるようなものでございましょう。
 ついでに申し上げれば、チベットウイグルに対する人権蹂躙を続けている某国家に何もおっしゃらないのも、何だかなーでございます。あそこは核保有国でもあるし、海洋進出で国際ルールを無視しまくっているというのに。

 日本になら何を言っても怒らないと思ってのご発言なら、その言葉に重みも何もありませんね。
 某馬鹿ン国並みの安っぽいパフォーマンスであり、ただの弱い者虐めとしか。

 別に、彼の国々に出向いて現地で堂々批判してください、などと無茶は申しません。
 安全なバチカンから、ご発言いただけるだけでも充分なのです(ただし一般論でなく具体的に明確にね)。
 が、それすらないのは、どうしてなのでしょうね。

 しょせんバチカンもカネ勘定で動くと言うなら、それでもいいですよ。
 基督教なんて、そんな程度だと再認識できるだけのことです。