白露、天しゃ、呑竜開山忌 (旧暦 葉月十日)

 先週に引き続き、善良なヒューマギアがプログラムの上書きで凶悪怪人に。
 前回、腹筋崩壊太郎を迷いなく破壊した或人でしたが(面識のない相手だからと同時に仕事取られた恨みもあったりしてな♪)。
 今回は、さすがに悩んでましたね。秘書の言からすると復旧は無理っぽい。どんだけ深層に入り込むんだよ迅雷ネット。
 その相手を苦悩のうえに倒してスーツ&ネクタイ姿になったのは決意表明として判りやすかったです。情報公開も、やっちまうし(苦虫噛み潰してる副社長、一気に小者臭を醸し出しましたな。いよいよもって大杉先生路線かな?)。
 ヒューマギア専門の警官コンビは有能なのか無能なのかイマイチ判らん。
 第二話にして二人目のライダー。ロックしてるのを力ずくで開けば使えてしまう仕様は如何なものかと。そこはフツー自壊するところだろセキュリティ的に。
 予告からすると第三話で三人目ライダーの登場らしい。
 立ち位置的にはG3なんだけど、強さはG3の比じゃないな。ゼロワンと、ほぼ互角か今のところは。ゼロワンとバルカンはシステムが全然違うっぽいけど、実は根底では共通なんだろうか。そこらあたりも今後の展開で明かされるのかどうか。
 そのバルカンの中身が実は超ゲラだったというオマケは必要っスか? それとも、あれが後々の和解の鍵になるのかな? それともゼロワンの正体がバレる、きっかけになるのかも……。何にしても、あれで笑えるのはある意味、幸せですね。娯楽に不自由しなくて済む(爆)。
 バッタの装甲は、まだ判らなくもない。が、バイクを軌道衛星から降下させる意味は、あるのだろうか? どう考えてもエネルギーと時間の無駄だと思うのだが。て言うか、どうやって宇宙に戻すんだい?
 マモルの同型機がいたことによって、腹筋崩壊太郎の同型機が出てくる可能性も。これは世間のロスにとって希望の光が!(気がメッチャ早すぎるけど、最終回で社長とゼロワンを辞めた或人が腹筋崩壊太郎二世とコンビでも組んでたら楽しそうだなあ、と♪)
 秘書によるギャグの冷静な解説は毎回やるん? 或人のHPは、とっくにゼロよ。





 ねこ姉さんの心理描写が地味に効果的でしたね。心配そうに取り囲む子猫ちゃんたちが消えていき、最後の一人が靴を揃えてから消えるのが特に良かった。
 砂かけのお婆が良き相談相手。人生ならぬ妖怪生の大先輩だもんなー。
 一方で、今回の男どもは全員ダメダメ。目玉の親父さんも「わし、まなちゃんちの子になるぅ」って……あんたなぁ。て言うか、まなまで男陣営に加わるとは! 術にかからずとも平常運転の年中色ボケふんどしは、どうしてくれよう(爆)。
 蹴り一発で魂になっちまうって、どんだけの威力なんだか。あー、いやみが単に弱いだけか。
 そんな、いやみ。鳥山石燕の画集にある否哉いややなる妖怪が元ネタで、これは石燕の絵より前には存在しない妖怪なので、例によって石燕の創作妖怪と思われます。それを「いやみ」として後世が上書きをした形かな。もちろんエロモドキなのはアニメにおける創作部分ね。原作では、どうだったっけかなぁ……? おフランス帰りのイヤミは、もっと新しいはずだから、あるいは赤塚さんが水木さんのを参考にしたのかな?(いやいや、あいつとダヨーンは充分に妖怪レベルだろ♪)
 ねこ姉さんの鼻歌は一期、二期、そして四期のED『カロンコロンの歌』ですね。鼻歌とは言え、まさか六期で流れるとは思いもせんかった。
 今回の話は、ある意味で教訓。よくある惚れ薬や惚れさせる魔術、まじないなどなどが効果絶大だとして、それで本当に幸せになれるのか? と問うているワケ。
 さらに逆説的に言うとね。自分を偽って、つまりええかっこしぃで相手をゲットしたとして、その後どうすんねん? ってことにも繋がると思う。コルセットで締めてたウエストや詰め物で膨らませていたバストの本当のサイズを相手に晒せるのか? 収入が実は一桁少ない、自慢していた役職も本当は無く、ただのヒラという事実を相手に明かせるのか? というコトね。素が一番。素を晒して相手が見つからないのなら、見つかるまで探すか、あるいはもっと自分を磨くしかないんだよ。
 EDに「願いを叶える龍」なんて出るもんだから、七つ集めろとでも? 東映血迷ったか!? と思ったけど、ああヤマタノオロチか。なら叩くべき敵は呼子だな。