(旧暦 葉月六日)

 朝日新聞の朝刊に連載されている四コマ漫画ののちゃん』。

 今日のは、TVで台風のニュースを観ながら、しげさん(おばあさん)が「港に高波を見に行ったらキケン」と、のの子に注意する。
 言いながら「どのくらいキケンか見に行こか」と連れ出そうとする始末。
 すかさず、まつ子さん(おかあさん)が「コラーッ」と止めるが、おばあさん悪びれることもなく「突堤のとこの高台は大丈夫やった」と自信満々。
 まつ子さんの「行ったんかいッ」というツッコミで終わる。

 見事に老害を表現していると思います。
「あいつらは阿呆や。自分ならヘマせん。大丈夫や」という正常化バイアスの典型的な態度。
 迷惑以外の何物でもないのですが。
 この作品を読んだ人の中にも「漫画だから」と笑い飛ばしつつ、自分も同じことをしているのに一向に気づかない、おめでたい人も多いことでしょう。
 迷惑するのは周囲の人々、とりわけ救助捜索活動に駆り出される人たちです。
 もうね馬鹿老人は、せめて台風が来てる間だけは家族が縄で括ってもいいって法律、作ってくれませんかね。老人が怒ったら警官が来て怒鳴りつけてくれるアフターケア付きで♪

 しげさんが、のの子を連れ出そうとしているときの、のの子の嬉しそうな表情も重要ポイントですね。
 子供は無邪気。だからこそ、大人の節操ある言動が求められると言っているようでね。