(旧暦 水無月廿六日)

 すまん。
 風都タワーが壊された劇場版『W』を観ていないので、エターナルは初見なんだよ。
 ライダーとして、かなりオーソドックスなデザインですね、特に口のあたりがクラッシャーっぽくて。

 士の曰く。
 アナザーディケイドは正史でない世界、謂わば「アナザーワールド」からライダーを召喚する。そのアナザーワールドとは、劇場版の悪役ライダーが勝利した世界である、と。
 つまり、連中はアギトやWが負けた世界からやって来た? 『ディケイド』で言えば悪のライダーが支配する「ネガの世界」に近いのかな。
 ともあれ、本来なら敗北して滅んだ悪ライダーを「if」の世界から召喚するために、「if」の世界に犠牲者を閉じ込める必要があるらしい。負けて悔しがるランナーやゲーマーたちは生け贄ってことですかね。とすると、1ライダーにつき1生け贄なんだろうな。
 ディケイドの力を奪うだけで、そこまでできるのは、やはりスウォルツ氏の力との化学反応なんでしょうね。むー、厄介な。

 しかし士は依然として世界移動の力が使える(笑)。
 さすが大ショッカー首領♪
 もうね、いっそディケイドライバー ver.3.0 とか持ち出しても驚かんよ(爆)。

 アナザードライブは、オーラに化けたロイミュードでしたとさ。
「108」ってのが誰だったのか記憶にない、と思ってたら、これまた劇場版のロイミュードで、しかもライダーに変身するそうで。なるほど、それで巷で予想的中させた意見があったわけか。映画観てないとワケワカメ要素だからなぁ、この「108」は。
 つまり、108 もドライブが負けた世界から召喚されたってことですね。アナザーディケイドのリンクしてる世界って暗黒だな。
 アナザートライドロンは、ちょっと欲しいかも(笑)。

 けどまあ、アナザーに変身するオーラが偽物であっても、事態はたいして変わらんかった……南無。
 ウールは「僕たちはそれぞれ別の世界から連れてこられた」って言ってましたが、ひょっとするとオーラって風都の女なんじゃね? ってくらいに黒いよ黒すぎるよ。
 にしても、ウールの体を貫いた力って何? オーラはスウォルツ氏に力を奪われたはずなんですが。まだ隠し球があった? スウォルツ氏と裏で結託していた説は、少し違うような。抹殺するにしても、与えていた力を取り戻してからだと思うんだよね。

 怒りに燃えるジオウは危険ですね。闇墜ちの、すなわち魔王へのフラグとなりかねん。
 闘いをただ見物するだけのウォズさんの様子も、何か複雑?

 アクアもツクヨミとの共闘で健闘したものの、エターナルが強すぎる。有利な水場に誘い込んでのこれでは、実力の差としか……。orz
 そこへ駆けつけたゲイツを封印するスウォルツ氏。これが狙いだったとは!
 ゲイツがジオウを倒し救世主となるアナザーワールドから、まさかの白ウォズ召喚。これは読めなかったなー、口惜しい。

 最終回が近いからとは言え、詰め込みすぎでしょ今回。
 頭パンクしそうですわ。





 まなの千代への恋愛指南「やるだけやって後悔したほうがいい」という台詞。
 それを聞いた一之進(戸を立ててないから盗み聞きにはならないよね?)の決意が、まさかの伏線でした。そっちの決意だったとはね。

 隠れ里の宿命からは逃れられない……と。
 仕方のないことではあるものの悲しいですね。

 しかし待て。
 よく考えると、このエピソードは隠れ里というより竜宮城に近いことが判ります。
 整理しましょう。
 竜宮城で歓待された浦ちゃんが現世に戻ってみれば数百年が経っており、途方に暮れた浦ちゃんは乙ちゃんの警告を無視して玉手箱を開け一気に年老いてしまう(一説には、そのまま老衰死した)。これは今回のお話と、ほとんど同じです。
 一方、伝承の隠れ里はと言うと。隠れ里で歓待された男が実家の様子を見に一時帰還したところ、親族知人に問いつめられたため口止めを破って隠れ里のことを白状した瞬間、一気に年老いてしまう。こちらは、禁忌を犯したために数十年をペナルティとして課せられた形です。一之進たちとは違いますよね。
 竜宮城、隠れ里で共通するのは過度なもてなしと、それに付随する禁則事項。ルールを破ると老人にされてしまう。この上げて落とすのは喪黒福造がよくやる手です。「あなた、約束を破りましたね。……ドーンッ!」ですね。
 違うのは、隠れ里がペナルティとして年齢増量されてしまうのに対して、竜宮城は止めていた時間を再稼働するだけ。浦ちゃん爺さん死なない説のほうが多いので年数割引きしてもらってるらしく、竜宮城のほうが、ずっと好意的と言えます。が、そもそも、どうして乙ちゃんが玉手箱を持たせたのかが疑問です。ひょっとすると、数百年後という見知らぬ異世界に絶望するであろう浦ちゃんへの救済措置だったのかもしれませんね(老衰死の場合)。
 隠れ里を出た一之進たちは問答無用で二百年の歳月を背負わされた。現世ならとうに死んでいる身なので仕方ないし、仮に無事だとしても令和の時代に生きていくのは容易じゃない。まず法的問題が……あ、いや、妖怪現象に理解のある天下の境港だからな。「悪い妖怪に攫われて故郷も家族も憶えていない」とすれば何とかしてくれるはず。あのノリの良い鳥取県知事も、きっと力になってくれる。身元不明者に新規に戸籍を作る制度もあるわけだし。
 まあ、空しい考察です。四人の魂が死神に持ってかれず成佛したのが、せめてもの救いか。

 とにかく、モリビトがすべて悪いわけだな。
 あいつ何なん? ロリ趣味な妖怪なん?
 ついでに燃やしてくればよかったんだよ、鬼太郎。でないと、また二百年後に、やらかすぞ。

 二期の死神は四十二号でしたが。
 今度のは何号なんでしょうね。て言うか、デスサイズは西洋死神のアイテムなんだが?
 いや、そもそも死神が自らの手で人を殺めるのは重大なルール違反のはず。ということは二百年前の大出世も実は不正によるものだな。閻魔様に言いつけてやろうよ、鬼太郎。

 不老不死の世界は憧れではありますが。
 あんな隠れ里では、すぐに退屈しますね。
 もっともっと大勢がいて、いろんなものがあって、娯楽もあれば楽しいかも。
 とは言え、人数が増えるに比例してトラブルも生ずる。トラブルが起これば居心地も悪くなる。ジレンマですなー。
 妖怪に転生してゲゲゲの森で暮らすほうが楽しそうだ。

 都合良く古文書の記述が見つかるとか。
 隠れ里に囚われている子供の数が少なすぎるとか。
 今回、まな以外の子供が誰も攫われないとか。
 いろいろとツッコミ処はあるのですよ。

 何よりもツッコみたいのはですね。
 こんな重たい話、別に境港の回でやらんでも、ええんちゃう?
 昨年みたく、お婆や爺ぃたちにも祭りを楽しませてあげてええやん。
 ってトコ。