(旧暦 水無月十一日)

 今さらなんですが。
 いすゞの乗用車(模型等々ではなく実車)が、かなり気になってきつつあるんですよね。

 旧車のことを考える際、妖之佑は基本、マツダダットサン、スズキの三ブランドをまずは思い浮かべるわけです。その後でプリンス、スバル、ホンダ、日産、三菱、トヨタダイハツと来て、それから、いすゞと日野に終わる。
 なんで? と問われても主観なので説明のしようがないのですが。とにかく、いすゞの優先順位は低かった(まあ、車種が絶対的に少なかったというのは、あるでしょうね)。

 それが、ここに来て妙に気になって仕方ない。

 いえ、117クーペは、そこまででもないんですよ。ジュジャロのデザインであり、初期型は手作りボディということもあって名車には違いないのですが、そんなに気にならない。たぶん、お洒落すぎて自分には似合わないという自覚があるからでしょうね(汗)。
 気になるのは二車種。
 一つは、ベレG。ベレットの2ドア車です。初期の OHV を積んだ GT も、DOHC になった最高峰の GTR(GT typeR ではない。トミカリミテッドヴィンテージで、まちがえて typeR のほうを買ってしまい少し後悔したものさー)も、ともに好きです。アルファロメオのジュリアGTやGTジュニアを思わせるボディ・ラインが良いんですよね。そして過度に派手すぎない(ここ重要)。
 もう一つはジェミニの二代目、いわゆる「FFジェミニ」。これのセダンが硬派で素晴らしい。刻を同じく、スポーツ・セダンの代表的車種であるべきブルーバードが「U11」という超黒歴史に突入していたこともあり、今にして思えばFFジェミニは、同時期の SSS を越えたスーパーなスポーツ・セダンだったと言えますね。「ハンドリング・バイ・ロータス」も「イルムシャー」も、今では気になって気になって仕方ないですよ。欲しいくらいです。お金ないけど。

 本当に、なんで今さら。
 と考えるに。
 要するに、見る目がなかったんですねぇ……。(;^_^A