小満 (旧暦 卯月十七日)

 地域によっては、とんでもない豪雨であり災害だったそうですね。
 こちらは幸い、大雨って程度ですみました。



 大雨はともかく、暴風雨のときに傘にこだわるのは、ぜひともやめていただきたいです。
 そもそも横殴りの雨で傘さしても無駄ですし壊れますし。で、その傘を風にもぎ取られたら、他の通行人やバイク、車などにとって危険物ですし。
 風にあおられて車道に出た人とバイクが接触した事故って、ひょっとして傘が影響したんじゃないのかな? あれでバイクの人は転倒して重体、一方の歩行者は軽傷だと聞きますし、歩行者とバイクの事故ですから、後のあれこれでバイク側不利ですし。バイクの人が気の毒すぎです(まあ、暴風の中をバイクも何だか、ではあるのですが……)。
 強い風雨のときに傘をさすのは端迷惑です。やめてくれ本当に。



 前々から思っていたことなのですが。
 避難準備、避難勧告、避難指示って用語。
 これ、言われて判ります?
 まあ、準備は判りますよね、だいたい。
 でも、勧告と指示が判りにくい。

 避難指示 > 避難勧告 > 避難準備

 の順に強いんだそうで。
 でも、語感からすると指示より勧告のほうが強そうな気も、しませんか?
 こういうところに、役人や専門家のバカさ加減が見え隠れするのですよ。
 例えば批難指示を無視して亡くなった人を「無警戒のバカが自業自得だ」と批判するのは簡単ですが、そもそもこういった広く一般向けに、しかも緊急に発信する言葉に、専門用語が必要なのでしょうか? 前もって調べておかない人が一方的に悪いのでしょうか?
 伝わらなければ意味がない。
 とは考えないのでしょうか、役人や専門家は。
 シンプルに単語で比較しても、

「勧告」……説き勧めること
「指示」……指し示すこと

 んー、どっちが強いんでしょうね。ぶっちゃけ判りません。

 まあ「避難準備」は、このままでもいいでしょう。判りやすい言葉ですから。
 でも、勧告と指示は、もう少し工夫が欲しい。
 けっきょくのところ「避難勧告」より「批難指示」のほうが強いってのは、行政側の作ったルールに過ぎません。それは内輪の物事。一般に広く使うには、それではダメなのですよ。
 極端な話、事情により小学校すらまともに卒業できなかった爺様婆様や、現役小学生、現役幼稚園児などでも理解できるような表現にすべきではないでしょうか。あと、できれば、日本に滞在している外国人にも判るような表現。
 要するに。
「逃げたほうがいいと思うよ。逃げなくて酷い目に遭っても知らないからね」
「逃げろ。とにかく逃げろ。死にたいのか?」
 この二つをそれぞれ短い言葉に変換できるといいのですよ。小難しい専門用語や辞書に頼らないと判らない固い単語などでなくね。

 数字で段階的にしたら、という意見もあるそうですが、これも問題あり。
 つまりね。例えば三段階表示にしたとして、1→2→3と強くなっていくのか、それとも五輪みたく1が一番強いのか、ここの取り決めを周知徹底しておかないと正しく伝わらない。それでは専門用語と変わりませんから、意味ないんですよ。

「イエロー」と「レッド」のほうが、まだ伝わりやすいんじゃね?