涅槃会、横手かまくら (旧暦 睦月十一日、鍬始め)

 トーシローの独断と偏見で、管球式アンプの選びかたなど語る。
 要するに、自分の認識を確認する意味で明文化するワケ。
 なので当然、情報の正確性についてアテにはならないし、何ら責任は取らない。



 これにするのがよろしかろ、な項目。

※ 球交換が楽な自己バイアス式のアンプがオススメ。

※ 性能が世間に広く保証されているのと交換品の入手が楽なので、メジャーな球を使っているアンプが吉。

※ 手配線のほうがパーツ交換が比較的楽なのでベター。

※ シングル式のほうが球数が少ない分、球交換の際お財布に優しい。

※ 出力を欲張る必要は、まったくない。自室で普通に聴くなら1WでもOK。むしろ、出力を抑えたほうが回路に余裕ができ、パーツの寿命も延びる。

※ 完成品であれキットであれ有名処の商品を選ぶほうが幸せになれると思う。

※ 出力トランスが剥き出しでなくケースに覆われているアンプがよさげ。理由は判らんが、このテの品は仕事が丁寧な気がする。

※ パイロット・ランプは無くても何とかなるが、有ったほうが安心できる。


 反転して、避けるほうがよろしかろ、な項目。

※ 固定バイアス式は球交換(同規格品であっても)のたびに調整が必要なので面倒。これにするなら、底蓋を開けずに調整できる品にすべし。

※ 希少な規格の球、マイナーな規格の球を使っているアンプは後々、球の調達で苦労することに。その覚悟があるなら止めはしない。

※ プリント基板は作るのは楽だが、故障などでのパーツ交換で苦労が約束されている。

※ プッシュプル式は出力管の交換に際して新しい球を四本(ステレオ・アンプの場合)買うことになるので、金銭面で頑張れ!

※ 同じ出力管・同じ方式を採用した他のアンプに比べ極端に高出力な品はワットの数字競争をしている、つまり回路上で無理をさせている証拠なので凶。

※ 完全にバラして組み直せるだけの知識と技術がない限り、どこの馬の骨が作ったか知れぬ「自作アンプ」とやらには手を出すべからず。

※ 球を足元から照らすような余計なイルミネーションのあるアンプは×。ナンチャッテ真空管アンプでも良いと言うのなら……まあ。

※ デザインがゴチャゴチャ混み合っているアンプはメンテに難。特に球同士が近すぎると同規格の太管に換えられない。

※ て言うか、外見的に醜い品は設計製作者の思想やセンスが透けて見えるので避けるが吉。ゲテモノ嗜好やMであるというのならば好きにするが良ろしかろ。

※ VUメータは無くていい。つか余計な回路が乗っかる分、むしろ邪魔。