八せん終わり、三隣亡 (旧暦 卯月十七日)

 嫌なニュースが続きますな。



 泥酔の挙げ句、JKに手を出して事務所を辞める羽目になったタレントYの場合、起訴猶予だったんですよね。
 これは「有罪とするに足る証拠は揃っているが諸事情(主に本人の反省度合い)を鑑みて起訴せずにおいてやる」という言わば“お情け”であり、検察の認識としてはクロ、真っ黒。裁判をしないから有罪にならないだけで“犯人”であることに変わりない、という扱いなんですよね。
 Yの場合は自分で認めているので、まあ問題ないわけですが。これを容疑を否認している人に対してやると、クロのまま釈放されるという、本人の社会的立場を無視した大問題。警察は、誤認逮捕ってのをまず認めませんからね。たいていは「不起訴」で誤魔化す。怖いものです。

 で、財務局のほうはと言うと、検察が不起訴の理由を明言してますね。「嫌疑なし」か「嫌疑不十分」と。
 役人が公文書を勝手に書き換えた。そのことを罪に問えないというんですか? びっくりしました。改竄の内容云々って問題じゃないでしょ。規則をきちんと守れ、という秩序の問題でしょ。なのに検察が改竄の内容を考慮して不起訴を決めた。
 ったく、忖度が流行りすぎだぞ。ひょっとして検察、予算がらみで財務省や、あのギャングの出来損ないから圧力かけられてんのか?

 これが一般の民間人がしたことなら、まちがいなく起訴されているでしょうね。
 でも、役人のしたことだから不問に付す。つか、そもそも政権に忖度したことなので違法行為であっても問題ない。ってこと。
 政権批判は叩くし捕まえるが、政権ヨイショは何をしても庇う。つまり、日本の社会主義化が、ますます進んでいるわけです。
 いえ、昔っから日本は民主主義の皮を被った社会主義国家ですがね。でも最近、その色が表に露骨に出てきているのがね、怖いのですよ。ネット上の世論操作も幼稚なほどに露骨ですし。

「今の日本は戦前に似ている」という声がありますが。
 本当に、そんな気がして恐ろしいです。