(旧暦 弥生三日、桃の節句)

 愛知県民なら誰でも(?)知っている、スガキヤ

 その店舗でラーメンに添えて出されるカトラリー。
 それが「ラーメンフォーク」です。スガキヤの偉い人が「大量に捨てられる割り箸がもったいない」と考案した物だそうです。
 どんな形かは、画像をぐぐってください。フォークとスプーンを強引に合体させたようなアイテムです。先割れスプーンと誤解する人もいますが、「割れて」いないのでフォークですね、やっぱり。

 で、これ。
 新旧ありまして。
 旧タイプは、フォーク部分が少し傾斜しており、右手に持つに最適な形をしています。
 新タイプは、たぶんですが左利きの人に気を遣ったのでしょう、シンメトリになって、どちらの手に持っても同じになっています。

 どちらが、より使いやすいか?
 妖之佑の個人的感想では、圧倒的に旧タイプのほうが使いやすいです。
 左右両方に対応とは、すなわち左右両方ともに妥協を強いているということですからね。使い辛いに決まってますよ。
 て言うか、フォークとスプーンの合体ですから、別にウィーク・ハンドで使っても行けると思うんですよね。なら、旧型のほうが良い理屈。

 スガキヤが旧タイプに戻すことは、たぶんありえないのですが。
 ありがたいことに旧タイプはネット通販で、お安く買えます。「TMGサプライ」というところが「ラーメンスプーン」の名で出しています。通販サイトのレビューにも同様の説がありますが、形状が同一なので、たぶんスガキヤに納品していたメーカーさんが継続して製造しているのだと思われます。
 ちなみに現行のラーメンフォークも買えるそうです。妖之佑は欲しくありませんが。こっちはメッチャ高いし(苦笑)。
 なお、あえてリンクは張らないので、ぐぐってくださいな。

 これでラーメンを食べるのは、純粋に作業としてなら「楽ちん」の一言。
 少なくとも、右手に箸、左手にレンゲというスタイルより、ずっと楽で自然。
 レンゲを使わず箸だけでという場合、子供など力のない人では丼を持ち上げてスープを飲もうとして、こぼして火傷をしかねない。つまり安全面でもラーメンフォークは有効な品。

 でもね。
 味がね。
 麺料理を食べているという感触を得られないのですね。(;^_^A
 日本人には麺を箸で手繰るという遺伝子が受け継がれているのでしょうか。ラーメンフォークと箸とでは、同じ麺でも味が別物になってしまいます……。
 それとも、これがステンレスでなく、例えばセラミック製だと、また違うのかな?

 このラーメンフォークあらためラーメンスプーン。
 もう少しフォーク部分を細身にして、全体も小振りにしたら、万能カトラリーとして使えると思うのですよ。
 例えば、怪我や病気などで指に不具合がある人用とか。
 例えば、旅行やキャンプに持って行くとか。
 例えば、非常持ち出し袋に入れっぱにしておくとか。
 ラーメンスプーンのままだと、万能にはちょっと大きいんですよね。
 ぜひとも小型化もお願いします。