またも、昭和は遠くなりにけり。

 この人の政治手法すべてを肯定することなど、到底できはしません。
 場合によっては嘘もついてましたし(選挙報道で久米宏さんから「小沢さんとは組みませんよね?」と訊かれて「あんな国を売るような男となんか」と言いながら、その後には小沢さんとの連携に尽力したりとね)。

 でも、「戦争は絶対にいけない」という声だけは、ぶれることがなかった。
 この一点だけで充分に、私は信頼できる政治家の一人だと思っていました。ですから小泉総理(当時)がふっかけた郵政民営化選挙に敗北したことを受けて引退したのが残念でなりません。

 今の国会を見ればね。
 野中広務さんほどに味のある政治家が、いなくなりましたね。もはやカスばかりだよ。
 とりわけ安倍とそのお友達が、この訃報にどんな感想を抱いているか、容易に想像できる気がします。

 合掌。