(旧暦 霜月廿四日)

 東方不敗、桃白白など、拳法モノの敵ボスって、身なりが定番化してますよね。
シェンムー』の藍帝も、前記のお二方に比べたらかなり若いものの、服装はよく似ている。まあ、藍帝の場合は東方不敗や桃白白の影響を受けて、ああなった、とするのが、たぶん正解でしょう。
 藍帝を含め今では、あの服装がテンプレ化していると言っていい状況。
 さらに言えば、あるいは東方不敗も桃白白の影響を受けたキャラかもしれない。
 とすると日本において、あの服装を有名にしたのは桃白白?
 しかしまあ鳥山明さんは当然、カンフー映画に影響されて、あの作品を描かれたはずで。亀仙人が孫くんたちを鍛える様子など、まさにカンフー映画の定番。なら、カンフー映画に、あんな感じの服装を着けた敵ボスが出てたんじゃね? と見るのが正しい人の道。
 日本において影響大だったカンフー映画と言えば、何より先に、ブルース・リーさんの作品群が挙げられましょう。不届き者である妖之佑は、まともにきちんと観ていないのでアレですが(汗)。敵ボスにカンフーの達人って、いなかったように思います。ブルース・リーさん演ずる主役の敵って、ギャングやマフィアだったと記憶してます。主人公の服装は、あの有名な黄色いジャージ? ツナギ? あるいは黒い道着。どちらも桃白白の服とは違いすぎます。むしろ道着で言えば、早乙女乱馬の服装が、まんまそれですね。つまり、桃白白のルーツは、ブルース・リー作品ではなさそう。

 などと思いながら、ジャッキー・チェンさん主演の『笑拳』を観るわけです。
 いじょ。