己巳 (旧暦 神無月廿六日)

 まさにGJ!

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/02/news019.html

 TV番組などなどで偉そうに「マナー」とやらを講ずる連中の顔が実に胡散臭いと常々思っておりました。
 最近はTVで見かけなくなりましたが、やたらと京都アゲアゲで「マナー」とやらに五月蠅い大阪のオバハンがいましたよね。口のデカい。市ナントカって言ったっけ? あのオバハンが何かの番組で自慢げに「武勇伝」を語っていたのを思い出すと今だに腹立たしく感じますよ。大阪人のクセに「京都マンセー」だから、みっともないったら。京都の人も、あんなのに「エセ京都人」をされちまって、いい迷惑でしょうね。
 例の「江戸しぐさ」とやらも、歴史的根拠のないでっち上げだというのが今の定説らしいですし。
 とにかく、マナーを売りにする輩は、まずは怪しむべきでしょう。根拠のない物に手前勝手なルールをこしらえて注目を集める、あるいは金儲けに利用する、なんてのは古来からの常套手段。マナーではないですが、大橋巨泉さんの番組『巨泉のこんなモノいらない!?』で姓名判断を取り上げたとき、そのルールを調べたら世の中の名前の大半は凶になるシステムだったそうで。つまり大半の人がお客になる美味しい構図(笑)。
「マナー」とやらを流行らせようとする連中も、こーゆーことでしょ。注目浴びるには奇抜な説、一般常識とは真逆の説を自信ありげに大声で発信すればいい、ということ。橋下某が自分を売る際に、よく使う手でもありますね。
 徳利の話に戻しますと。せっかく注ぎやすいように作ってくれた注ぎ口を使わないのは、それこそ製作者に対する重大なマナー違反ですよ。心遣いを無にするんですから失礼極まりない。
 あ。岡本太郎さんの「坐ることを拒否する椅子」って、そーゆー阿呆な輩に対する無言の意見も含まれてたのかもですね。ほら、椅子のマナーも、あれこれ五月蠅いみたいですし。
 いや、上座下座の区別くらいはいいとしてもね。椅子の右からか左からかなんてのは商談と何の関係もないでしょ、軍の会議じゃあるまいし。そんな細けえ事に脳味噌使ってると大事なものを見逃すんじゃねーの? そんな小うるさい、つまらん相手と大仕事なんて一緒にできないんじゃね?
 理由のあるマナーも、そりゃありますよ。例えば障子や襖、扉を後ろ手で一気に閉めない、なんてのは当たり前。戸に向いて静かに閉めつつ最後に少し止めてから閉める。これ、マナー以前の問題で。うっかり後続の人、子供さん、あるいは可愛い猫ちゃんなどをはさまないための予防策なんですよね。ぶっちゃけ「部屋に残ってる人に尻を向けるのは失礼」なんてーのは、どーでもいいっしょ。だってドアを開けて退室するときも、入室してドアを閉めるときも、中の人に尻向けてるわけだし(爆)。
 エスカレーターの片側開けも、なかなか無くならないですねぇ。
 まちがった「マナー」なんて、もっと強行に撲滅してもいいんじゃないかな。とりあえず、嘘を広めた自称「マナー講師」どもは一年間毎朝、公道のゴミ拾いの刑とか、どうだろう。