上弦、七五三、三隣亡 (旧暦 神無月八日、炉開き、玄猪)

 例えばの話。

 京都ではない別の某県某市の某組織が町興し目的で外国のTV局にジョークとして「ナンチャッテ祇園祭山鉾巡行」の企画を持ち込んだとします。
 これに、そのTV局が喰い付き「日本の伝統的な祭」として自国で放送したら、京都だけでなく日本人皆は、どんな気持ちになるでしょうか。
 この例えで言えば、軽々しく「ナンチャッテ」な祭を作った某県某市某組織も、情報の裏取りをしなかった局も、責任を負うべきものだと思います。
 被害者は嘘情報を信じてしまった視聴者と、山鉾巡行を“盗作”された京都ということになるでしょう。

 さて。

 今回の件、ラオス側が怒るのは当然です。ありもしない祭をでっち上げられ、そんな偽のラオス文化を日本に紹介されてしまったのですから。
 しょせんバラエティー番組だからと、なあなあにしている日本の視聴者は認識が甘いんじゃないでしょうか?
 無論、己の正当性を主張するばかりの日テレの姿勢は、お話にもならない。さすがはヤラセの最大手ですね。いっそのこと、報道局などを閉鎖して「うちはヤラセしかしません」と我が道を堂々と突き進んではいかがでしょう?(これだから『鉄腕DASH』も、どうしても警戒して観ちまうんだよなぁ……)

 ちなみに。
 日テレの親会社である読売新聞の「読売」とは、瓦版のこと。
 で、瓦版を「チョンマゲ時代の新聞」と理解している層が多いと思いますが、実際のところはロクな取材とか裏取りとかせず、ある事ない事を無責任に載せた物が大半。つまり瓦版(読売)とは、新聞は新聞でも報道とは程遠いタブロイド紙、あるいはゴシップ誌に相当する代物なのです。