(旧暦 長月廿五日)

 スペア用の露西亜管を決めるまでの経緯と言いますか思考について、メモしておきます。





 出力管の EL34 は語る必要も心配する必要もなく。
 問題なのは残りの二種類。

 どこの通販店(含・海外)を見ても初段の電圧増幅管は「6N2J」とある。
 が、実際に取説(中国語だけどなー)を読むと「6N2」とだけ。また、整流管も配置図では「5Z4PJ」となっているものが仕様表では「5Z4P」と。つまり、どちらも「J」を無視して、「6N2」と「5Z4P」で解釈してよさそう。
 となると、だいぶ初段が楽になる。「6N2」の互換球は「6N2P」や「6H2П」。容易に見つかるというほどではないものの、何とかなりそうなレベル。もしも何ともならなかったら、例の4ピンと5ピンを短絡させての 12AX7 に差し替える手が最終手段として使える。これをやると球の入手環境が一気に楽勝モード♪ なので、いずれやったほうが後々にお得かも(ネックは技術面だよなぁ……)。

 問題は、思ってもみなかった整流管のほう。
「5Z4」なんて、どこでも見かけたと思い込んでたのが、実は調べるとかなりの品薄状態……つか見つからん(汗)。ようやく見つけたのも、見た目が素っ気なさすぎる金属管(これは最後の非常口用だな)。
 5Z4P は傍熱両波の 125mA 。これと同等なのは「5Z4G」と「5Z4GT」しか見あたらない。もちろん、どれも見つけにくさは一緒。
 残るは互換球なのだが……かなり情報が錯綜しており、まさにネット利用の際の要注意事項、玉石混合の様相。自信ありげに出ている情報それぞれが矛盾していて、素人には、どれを信じていいのか判らない。orz
 いちおう列挙してみると、5U4C 、5U4G 、5AR4(GZ34)、274B 、5V4G(GZ32)、5Y3GTB 、5R4GY 、5Z3P 、5C4S 、CV1863 などが挙げられている。が、今言ったように根拠が希薄。中には「真空管は頑丈だからピンのサイズさえ合えば大丈夫」などと直熱式と傍熱式を無加工で差し替え可としている乱暴な意見もあって怖すぎる。(;^_^A

 本当にド素人なので基本からして、よく判んないんだよね。
 傍熱両波 125mA があった回路に傍熱両波 250mA を入れてもいいのかダメなのか? ここでのアンペアは何を意味しているのか? 球が吐き出す電流? それとも球の耐久上限? そこが判らない(調べかたが下手だからね)。

 などとフラフラしてて、ついに見つけた!
 このサイト、すげー!!!!

http://www.r-type.org/index.htm

 その名のとおり、まさしく真空管博物館。データ量が、もの凄い。
 英語がスラスラ読めたら、本当に重宝できるのに。(;^_^A





 で、まあ結局。
 6N2J のスペアとして 6H2Пを、5Z4P のスペアに 5Z4GT を、通販にて購入しました。けっこう探し回りましたよ。
 EL34 は、定番中の定番、エレハモ製にしました。もちろん駄耳ゆえ音の違いは判りません(爆)。
 これで、球が寿命を迎えたら、その同等品を、また追加で買うという流れで常に一セット分を確保しておく、というのでいいかな(そのときに流通していれば、だけどね)。さすがに山ほどストックするほどのお金はないからなー。そんなお金があれば、別のアンプ買うだろ。

 真面目に考えますとね。
 初段は↑でも書いたように、4番と5番をショートさせて 12AX7 にするのが、球の入手面では一番楽でしょう。
 同様に、知識さえあれば、電源部を作り替えて市場に多く流通している整流管に換えてしまうのがベターだと思われます。
 とにかく知識と技術が必須なので妖之佑には無理な話なのですが、ね。
 その意味から考えても、本格的な管球式なのに安価な Reisong A10 は真空管入門用としては最適かと思います。球の寿命が来たら、球を新品に換えて使い続けるか、あるいは次のステップ(より上級な機種を求めるか、A10 を改造するか、球を知ったうえで石のアンプに戻るか)に進むか、そこで決めればいいわけですから。
 ちなみに、球の寿命は、電圧管>出力管>整流管 という優劣なのだそうな。整流管だけ二、三個確保しといたほうがいいかな?