三隣亡 (旧暦 文月七日、七夕)

 もうじき八月も終わりますね。
 九月というと、真っ先に世間が飛びつくのが「防災の日」です。あちこちで防災グッズが取って付けたように並ぶことでしょう。まあ、ざーとらしくても、やらないよりずっと良いわけで。
 で、そんなグッズの中。最近は手回し充電のラジオが当たり前になってきてますね。ケータイに接続するアダプタまであるらしく、それでケータイの充電もやってしまえ、という親切さ♪

 ですが。
 個人的には、手回し充電ラジオはイマイチだと思うのです。これ、内蔵の充電池がやられると、一転して役立たずのゴミになりますから。いえ、ゴミは言い過ぎですが、ヒーヒー回しても、すぐまた電力切れでは、おちおち聴いてられません(経験済み)。しかも電池交換は大手の品であればメーカー修理扱い、無名のメーカーなら自力交換かジ・エンドかな……めんどい。
 実のところ、充電池の安定供給に不安のある海外では、これとは違う発電式ラジオがジワジワと普及しているようで。それが、いわゆるゼンマイ発電ラジオ。つまり、ゼンマイを巻けば、それが回り続けて発電し続ける。その電力でラジオを稼働させる。ゼンマイの音が喧しいっちゃ喧しいようですが、化学的劣化が宿命の充電池を持たない分、維持は容易です。寒暖の激しい地域ではお役立ちでしょう(そう言えば、ゼンマイ発電式パソコンってのも、あったような……でもあれは、さすがに一度は充電池に入れて電圧を安定させるか?)。
 日本でも扱えばいいのにと思う。ブリキ玩具や安物の目覚まし時計の技術があれば楽勝で作れるでしょ。つか、欲しい。

 まー、知識と技術があれば、自分で作れなくもないんだよな、たぶん。
 対象を地元の中波局に絞れば、トランジスタ三個でいけるし、電力は 1.5V からでもできるし。ちなみに、太陽光発電ラジオなら、ネット上に作例がありますよ。
 発電に関する電子知識がないので、トーシロー妖之佑には無理なんですけどね。だってさー、直流にするとか求める電圧にするとかが、けっこう面倒そうなんだよ。(;^_^A