甲子、山形花笠祭 (旧暦 水無月十四日)

 たまに町内で「子供がマムシを見かけたと言う。念のため用心を」って回覧板が回るんだけど、あれって、もしかしてヤマカガシの誤認じゃないのかな? と思ってたりね。だって、子供がマムシを正確に識別できるとは思えない。ガキの頃のオイラが、そうだったから(いや、今でも自信なんてないよ)。色彩的にはマムシより、ずっと毒々しいしね。
 思えば、オイラがガキの頃に見たと思ってる“マムシ”は、ヤマカガシだったんじゃないかなぁ。いやまあ、シマヘビとアオダイショウは判るけどね。でも、とにかく、どいつも見たくない、遭いたくない!!

 日本列島は世界の中で比較すると、人の命や健康に関わるほど強力な有毒生物の少ない土地ではあるんだよね。
 毒蛇は三種類。毒トカゲなんて、いねーし。
 蜂はアシナガやミツバチも刺すけど、まあ毒の強さも攻撃性もスズメバチ一族の独壇場でしょ。蟻の蟻酸は、たいしたレベルじゃない。
 見た目に毒々しい蛾は意外と悪性の毒は少なく。だからって何でも無闇に触れとは言わんが。ドクガの仲間が成虫にも毒があるし最凶かな。イラガは猛烈に痛いけど後が残らんだけマシかも。でもオイラは、蛾の姿だけで充分に精神をやられる。orz
 いわゆる蝦蟇の脂は毒なんだよね(だからこそ薬にもなっている)。まあ、向こうから積極的に吹き付けてきたりとかしないから、怒らせなきゃ大丈夫っしょ。むしろ、蝦蟇以外でもカエルや他の両生類を触ったら、きちんと手洗いすること。あのヌメヌメは地味に有毒だから。
 あー、ムカデは気をつけよう本当に気をつけよう。あいつら、壁にいるのを見てるとピョンと跳ねてくるど。ゲジゲジも弱いけど毒あるからね。
 そう言や最近、マダニが危ないって話があるよなぁ。古くからあるツツガムシ病もダニが原因だし。
 淡水ではギギに要注意。
 海は、もはや別世界。仕切りがないから海外と変わらん。くれぐれも不注意で死ぬなよ。ヒョウモンダコとかイモガイとかヤバすぎる!
 ザッと並べてみても、海外のそれらと比べて日本は穏便な連中が多い気がする。ミツバチなんて、日本のと違って海外には「キラー・ビー」なんつー凶暴なのもいるから。毒蛇だって、キングコブラの映像とか見るとハブが可愛く思えてくる……。愛嬌たっぷりのカモノハシも毒爪持ってるしー。

 日本生まれの日本育ちで良かった。関係各位の皆々様がたには、くれぐれも水際での防衛をお願い申し上げますです。
 あとな、海外の野生生物を商業輸入・商業繁殖するの全面禁止しようぜ。カミツキガメも迷惑だし、ホームセンターでヘラクレス売るとか論外だ。やめてくれ。