上弦、鮎解禁 (旧暦 皐月七日)

 インディ500 について書き忘れてたことを。

 観戦するだけの妖之佑は、サーキット・レースの中で実はインディが一番、苦手です。
 観ていて脳が麻痺してしまう(TV観戦ですが、しかも一度だけですが)。

 これ、断じて悪口じゃないですからね。

 ご存じのとおり、インディ500 のコースはシンプルな楕円。鈴鹿などのようなスプーンもS字もシケインもありません。
 この一見すると変化のないコースを延々と回る。左にしか回らないので、本当にシンプル。
 これは、多少なりともコース内に変化のある場合と比べて、かなりきついんじゃないかと思うのですよ。例えば変化に富むサルテ・サーキットでも、一瞬の気の緩みで車をおシャカにするケースは枚挙にいとまがない。まして変化のないシンプルなコースでは、その一瞬の危険が常駐しすぎているのではないかと。
 そしてまた。車を左回りにセッティングするのは簡単でしょうが、人体はそうはいかない。どうしても片側にだけ負担が生じ、トラブルが生じると容易に予想できます。
 つまり、インディのコースは他のレースに比べて心身ともに厳しいものだと思うわけです。
 しかも、F1に比べてもコースがやや狭い感じで、そこにF1を越える数の車がひしめき合う。怖すぎますよ。
 どのレースも大変だとは思いますが、とりわけインディは、一等賞だけでなく、無事に完走するだけでも、そのドライバーの精神力・体力は物凄いのだと断言できます。

 好きか嫌いかで問われるなら、妖之佑はル・マンのほうが大好きですけどね。
 でも、個人的な好き嫌いとレースの真価とは決して比例するものではない。