(旧暦 卯月六日)

 アルトのターボRSとワークス。
 あえて比較するなら、どちらが成功して、どちらが失敗したか(いや、ぶっちゃけ、両方とも失敗作だと思ってるけどなー)

 個人的にはワークスの完敗だと思います。
 あくまでも妖之佑の個人的な印象ですよ。

 何よりも、ターボRSを出しといて、すぐにワークスを出したこと。これ自体が失策ですよね。
 要するに、ターボRSにMT車も用意しておけば、それですべて丸く収まったというだけの話なんですよ。なのに、2ペダルしかなかった。これが需要からの不評買いまくりで、早急なMTの追加が求められた。それで、けっきょくはワークスを出すことに。
 スズキは何を考えていたんだか。

 で、RSとワークス。何が違うかと言うと。
 MT車の設定、レカロ・シート、カヤバのダンパーあたりがワークスの持つアドバンテージかな。エンジンは同じですし、出力も同じ。他はストライプやカラーリングの違いくらい。
 これでワークスが、およそ 20万円高い。「レカロだけで元は取れる」という声もありますが、どうなんですかね。名前だけのレカロってことは、ないですかね? 徹底的にこだわる人なら、むしろ標準のレカロもカヤバも邪魔なんじゃないかな。

 ワークスにも2ペダル車がありますが、はっきり言ってMTにしないのならRSで充分だと思います。
 つまりは、2ペダルならRS、MTならワークス、という選択肢しかない。なら、RSにMT車を追加すればよかっただけのこと。
 20万円高いワークスの存在価値って、あんまり感じないんですよね。申し訳ないけど。

「ワークス」と名付けるなら、2ドアのボディにしてほしかったですね。サイズに余裕のある普通車と違って、4ドアの軽でスポーツ走行ってのは頓珍漢な印象です。
 それと顔。現行アルトはデフォで「喧嘩上等」な顔つきしてますからね。RSでもワークスでも、その印象は変わらない。ここを変えてほしかった。

 ワークスに手を出すなら、もう少し頑張ってコペンか S660 にしたほうが面白いんじゃないかな。
 でないならRSでいいよ。

 やっぱり、スズキはカプチを復活させるべきだと思う。