(旧暦 睦月廿五日)

 ロマン溢れる話じゃありませんか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000040-jij_afp-sctch

 そもそも昭和の頃、世界は浪漫に満ち満ちていました。
 伝説の国アトランティス、失われたムー大陸、砂漠のどこかにある未発見の大ピラミッド、密林の奥地に謎の集落、宝の地図が示す大秘宝、地底の大空洞、地下王国……等々。とりわけ、暗黒大陸と呼ばれたアフリカには謎と夢がいっぱいでした。アフリカに住む人々には迷惑な話だったでしょうがね(苦笑)。
 UFOが人々の噂に上るようになったのも 20世紀半ばからのことですし、グレムリンなるモンスターも飛行機が実用化されて以降のもの。

 しかし、それが今やどうです?

 アフリカ大陸は開発(侵略?)されてビルが立ち並び、野生生物が狩り尽くされかねない事態。
 UFOは凧やドローンやCGで容易に演出可。
 飛行機は金属疲労やプログラムのバグ、果ては不良バッテリーと、故障の要因が枚挙にいとまなく、グレムリンなどお呼びでない。
 砂漠のどこかに謎の大ピラミッドがという楽しい想像も、ぐーさんマップで無慈悲に叩き潰される。
 つか、インターネットのおかげで、今日の出来事が今日のうちに地球の裏側どころか宇宙ステーションにまで伝わってしまう。

 宇宙旅行人工知能や不老長寿などなど、技術の発展で広がる夢がある一方。
 技術の発展により摘み取られて消え去る夢もまた、たくさんあるのです。

 インディアナジョーンズは、20世紀だからこそ活躍できたのですよね。