初天神、八せん始め (旧暦 師走廿八日)

 とんだ茶番回。
 が、注目ポイントがなかったわけではなく。ルリ子さんがモノポリーに転職? で、タイガーも契約でモノポリーに縛られた? これは、ややこしくなりそうです。
 オーディンに、まだ出番があったとは驚きでした。何という好待遇♪
 再興された虎の穴は興行最優先という、前身に比べるとかなりの現実路線で運営されているようで(春菜は、隅々まで契約書を読む習慣を付けたほうが……)。そこが納得できる演出である反面、敵として「ぬるい」印象の原因でもあるんですよね。虎の制裁とやらが取って付けた言い訳に見えるほどに。タクマたちが志願したデスマッチも、けっきょくは制作の言い訳っぽいな。





 佐野史郎さん? と思ったら映画の映像らしいですね。映画を観てない人に判り辛い構成だけは、やらないでほしい。「六年前」のことはサラッと流すだけでなく、ちゃんとTV本編で触れてくださいね。
 懸賞応募告知の和気藹々とした画に監察医だけいないのは、しかたないとは言え淋しいものです。





 今回ばかりは、ミカのフラグへし折りスキルも発動できませんでしたか。
 なにせバルバトスがバラしの真っ最中だからなぁ、無理だよなぁ。

 宇宙世紀なら「家族ともども死刑になる」んだがな、「停戦信号の見落とし」は。
 まあ、連邦正規軍はともかく、あのティターンズなら戦況によっては無視したかもしれんが。そう言えばサイド2に対する毒ガス作戦では、市長からの交渉呼びかけの通信を無視してたっけか。あれがド派手な信号弾だったら、それでも無視したのかな?

 停戦信号だけでなく投降の信号弾つまり“白旗”すら無視、非戦闘員の船やランチすら攻撃する輩に、もはや大義などないわけで。濡れ衣着せるのに使うだけだと思ってた禁止兵器まで実戦投入しちまうし。おまけに味方機まで承知のうえで撃っちまう。世界を統制するはずのギャラルホルンの名で違法行為の連続コンボは、もはや喜劇すら通り越してます。
 て言うか、そもそもタービンズを潰したところでギャラルホルンに何の利もないんですよね、現段階では。つまり軍事費の無駄遣い。
 生き残っているようですが、さすがにもう誰も庇ってくれないんじゃないかな。むしろ、これをチャンスと、お家お取り潰しになると思われ。当主に盲目的に従う部下は駒としては便利ですが、その駒たちが大バカにしか従わないでは、やはり当主と部下もろとも始末したほうがいいかもしれん。何せ集団で思考停止してますから。
 あー、言ってみればクジャン家ってのは、あれだね、赤穂藩だね。主君の浅野がバカやってお取り潰しになったのを臣下どもが逆恨み、仇討ちまでしてしまうほどの盲目的従順さ。いっそ、クジャン家で忠臣蔵までやっちまえよ(笑)。

 姐さんのあれこれで綺麗にまとめた(ごまかした)感があるものの、ひどく後味の悪い回でした。
 と思ったら、あらまあ、黒田脚本だったよ。道理で……。

 次回、オヤジが漢を見せてくれないと、任侠モノとして破綻しまっせ。
 たぶん、大バカと尻顎の二人は、それぞれの組織でケジメつけさせられることになるとは思いますがね。そうなってくれないと血圧に悪すぎる。