宵恵比寿 (旧暦 師走十二日)

 『魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]』
 『魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]』全三巻
  Magica Quartet・ハノカゲ/まんがタイムKRコミックス

「劇場版[前後編]と[新編]を繋ぐ新たなストーリー」(帯の記述より)と銘打って出された作品ですね。妖之佑は前後編は観ていませんから、TV版本編と劇場版新編をつなぐ物語という認識で読みました(たいした差は、ないはず)。
 しかしながら、厳密には本編の終盤でQBとともに魔獣に立ち向かうほむほむと、同じく本編のラストで黒い翼が生えているかのような姿で魔獣と対峙するほむほむとの間をつなぐ物語でした。
 収穫としては、「魔獣とは?」という疑問に一定の解答が示されたことと、ほむほむの語る“過去話”を夢と区別がつかないので無意味だと言っていたQBが「鹿目まどか」に関心を持つようになった理由が描かれたこと、ですね。
 しかしながら、[新編]の事態に至った過程は描かれていません。実に不満です(笑)。
 この作品は監修に Magica Quartet 、デザインに劇団イヌカレーが参加していることもあり、ハノカゲさん独自のスピンオフでも外伝でもありません。妖之佑が買う気になったのも、これが理由です。
 ハノカゲさんの絵柄はシリーズを重ねるごとに蒼樹うめさんのキャラデザに上手く近づけてきてますね。しかもコピーでなく、ハノカゲさんなりの“消化”をしている。コミカライズとしては、かなりの良作だと、いつも感じます。
 そのうち、本当の意味で本編(前後編)と新編との間を補完する“続・魔獣編”的な作品が何らかの形で出てくるんじゃないかな? 新編の続きとともに、期待したいところです。



 『魔法少女まどか☆マギカ』
 『魔法少女まどか☆マギカ』全三巻
  Magica Quartet・ハノカゲ/まんがタイムKRコミックス

 すべては、ここから始まった。
 コミカライズ作品なんだけど、実のところアニメ側の設定が固まっていないうちにスタートしたという、ハノカゲさんのご苦労が滲み出ている作品です。
 アニメとの差異は各自で探していただくとして(笑)。全12話構成、サブタイトルもストーリもアニメと同じという、まっとうなコミカライズです。円盤が売られていない時代だったら、今以上に重宝された本じゃないかな。
 まだまだハノカゲさんの絵柄とアニメのそれとが違いすぎた頃のものなので、その点のみ人によって違和感を憶えるかもしれません。まー、すぐに慣れますけどね♪



 『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』
 『魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』全三巻
  Magica Quartet・ハノカゲ/まんがタイムKRコミックス

 言うことないでしょ。完璧です!
 妖之佑は劇場で観た後、円盤の発売までの欲求不満を、この本によって補いましたとも(爆)。
 ハノカゲさんの絵柄が充分にこなれているのも、読むに楽ですね。



 しかし。
 実はこのシリーズ。
 カバー下が一番面白い♪(を