三隣亡、鞍馬初寅大祭 (旧暦 師走六日)

 どこぞの寺で、近隣住民の意向を受けて、除夜の鐘を昼間に鳴らしたというニュースを知り。

 日本人も、ここまで堕ちたか。

 と嘆かわしくなりました。
 自分たちに都合の良い時間帯に移動させてしまえ。というのはまさに、ハッピーマンデー的な馬鹿の思考回路ですから。

 時代の推移にともなう生活習慣の変化に対応して、風習等々も変化する。これ自体を否定するつもりはないです。
 例えば年賀状なんて代物は郵便制度ができてからのものであり、それ以前は年始参りと言ってお世話になっているかたがたや、お得意先を歩いて廻っていた行事の代替行為ですからね。ちなみに、この年始参りでやりとりされた年賀(木箱に入った扇)が、ぽち袋に入ったお年玉の元でもあります。
 本来は一月一日にある節句を七日に移動させたのも、元日が詰め込みすぎという事情を受けてのもの。
 初夢が、その年に最初に見る夢ではなく二日の夜の夢というのも、何かその手の理由がありそうですし。

 でもね。
 さすがに「除夜の鐘を昼間に」ってのはないわー。「昼間に鐘を撞けて良かった」とか言う参拝客は脳味噌腐ってるよー。
 毎日の朝夕の鐘を、ご近所に気遣って撞けなくなっているお寺さんの苦悩は理解できます。が、年に一度だけしかない除夜の鐘ですらダメですか? それは、さすがに近隣住民どもがバカすぎる。もう、そいつら日本から出ていけよ!

 八坂の、をけら詣りが昼間になっちまったらマヌケでしょ?
 まあ、京都はそういうことに理解のある土地柄だから、その手の阿呆なクレームや要求なんて出ないから助かってるだけかもしれませんが……。

 なんだかな〜。