(旧暦 霜月十七日)

 戦闘そのものは睨み合い&小競り合いというシンプルな状況なのに、裏の事情がこんがらがってて、ややこしい。
 爺さんの暗殺(未遂)が誰の主導かも不明ですし。

 テイワズからの派遣が裏切るとは、鉄華団の誰も思わなかったろうな……。
 にしても、所属していながら、ヤーさん組織の怖さを知らんのかよ、あいつ。最後の最後まで言い訳三昧は、むしろ無知なカタギの衆にすら思えた。

 火星から月まで三週間かかる。
 という、じれったい描写はリアルで良かった点ですね。某『AGE』とは雲泥の差というヤツです。
 とは言え、そのために一ヶ月近くも局地戦が膠着状態という不自然なものとなってしまいましたが。まあ、それは「髭のおじさま」が裏で両陣営の戦力バランスを取っていたということで理由付けしてますが。敵軍はともかく、鉄華団地球支部にそんなスタミナがあったことは、少しばかり無理があります。つるんでるナンチャラ防衛軍は素人集団なので、むしろお荷物だし。
 その分、駆けつけたバルバトスとグシオンリベイクの活躍が盛り上がったのは事実ですから、結果オーライかな。足止めに対して臨機応変に動いた副団長もナイス。

 グシオンと言えば、鉄華団地球支部のMSが、あのマンロディというのは意外でした。
 あれって、海賊から接収して、そのまま名瀬さんに引き渡したんじゃなかったのかな。それとも、あれとは別のロット? 地上戦専用機? だとしても、そもそも装甲重視のマンロディは空間戦闘だから使えるのであって、重力下では亀よりノロいと思うんですが……。しかも、今回の戦闘で見る限り紙装甲という摩訶不思議。海賊仕様のグシオンとはデザインは同じでも、装甲の材質が違ったのかな。
 もしも、あれが地上戦用の別ロットだとすれば、丸いデザインはマンロディ固有のものだとなって、海賊ver.のグシオンが、マンロディにデザインを合わせた改造だったということになるんですが。どうなんでしょうね(順当に考えれば、隊長機であるグシオンの太っちょ体型に、配下のMSを合わせたはずなのだが)。

 チョコの人が精細欠いてたのは、グリムゲルデでなかったからですかね。
 それでも、仲裁役がそのまま鉄華団と戦闘というのが、理解に苦しみました。とりあえず「マクギリス」か「モンターク」を名乗るくらい試しても良かったんでね?

 謎の仮面さん、どんどん饒舌になってくな……。



 紙の本って……中の人にかけてんのか?

 ビーム兵器に対するMSの頑丈さが半端ない。
 フレームは「三百年程度では劣化しない」ともゆーとるし。
 いいのか、それで?

 MWもどきって、MAに付き従うビットみたいなものですね。しかも本体を修復するわ、どんどん本体から生まれてくるわ。MAって、どこのラスボス・モンスターだよったく。
 というわけで、厄祭戦の実態が見えてきたかもしれませんね。
 つまり、おそらくは技術競争の果てに、三百年前に『ターミネーター』の「スカイネット」みたいな物騒な代物が出現したということでしょう。厄祭戦とは人類同士の戦争でなく、AI相手の人類生き残り戦争だった、と。ために、天使の名を持つMAに対して、希望を込めてガンダムに悪魔の名を冠した。歴史上も悪魔より神のほうが桁違いに多くの人々を殺してますし、これは実に正しい命名かと。
 んでもって、戦後はギャラルホルンが技術を統括管理することになったわけか。天使を復活させないために。それを、あのバカが叩き起こしてしまった。しかも鉄華団待ち伏せ作戦を結果的に妨害までする……プラント丸ごと焼失の責任とか判ってないだろうな、あのバカは(これで「泣き虫ポゥ」並みに大嫌いなキャラと確定したよ)。
 マッキーに進言。「予想外の動き」をする「駒」は早めに排除したほうがよろしいかと。

 グリムゲルデがもう出てこないのは少し残念です(プラモ買っとくかな)。