(旧暦 神無月廿九日)

 ワグナリア犬組店には行ってみたいと思うが。

 ワグナリア猫組店には行きたいと思わない。
 つか、あんな愛憎劇の現場、近づきたくもない。



 あー、それと。
 夢をブチ壊すようで悪いけど。
 アライグマは基本的に人に懐かない(つーか、素人の手に負える相手じゃない)ので、あーゆー描写はフィクションでも絶対にやらんでほしいし、作者の無知・無神経・無責任に腹が立つ。名作アニメとされる『ラスカル』も、連中が帰化動物となってしまった日本の惨状を鑑みれば、実は罪深い作品と言えるのだからね。創作者は最低限の調べ物だけはすべきだし、おバカな作者なら編集がきっちり手綱を引くべき。
 他にはアナグマやイタチ、ハクビシンあたりも、アライグマ同様に獰猛だから。あと、凶暴かおとなしいかに関係なく野生生物・外来生物に出会ったら、病原菌や寄生虫を持っているリスクも考えなくてはならない。
 なお、フェレットは欧州のイタチを品種改良・家畜化したもので、野生のイタチとは、もはや別物。
 また、アライグマと見た目が似ているタヌキ(英語では“raccoon dog”つまり「アライグマイヌ」と呼ばれている)はイヌ科なので比較的飼いやすい性格。もちろん野生動物ゆえ、イヌネコなどの家畜みたいな感覚で飼っていいものではないので念のため。