二の酉 (旧暦 神無月廿四日)

 曖昧な表記に徹していて、反省とか誠意とか微塵も感じられない。

ttp://www.ja-higashibiwako.jp/topics/3768.html

 なにせ、これの前の「お詫び」では、事故の内容について一切、触れていないからね。

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 いったい、これが何をどう「お詫び」した文章なのか、マジで解釈に困る。

 報道によると、主催側は「お茶を用意していた」と言い訳しているそうだが。そもそも、早喰い競争で、お茶を悠長に飲む奴なんていない。
 ここの主催はテレ東の『大食い王決定戦』を観たことがないのだろうか。この人気シリーズが一度、終わらざるを得ない事態になったことを知らないのだろうか。
 かつて、テレ東の大食い番組(『TVチャンピオン』を含む)には早喰い部門もあった。そして、それに影響を受けたとされる中学生が早喰いの真似をして死亡するという事故が起き、社会的責任を追及される形でテレ東は看板番組の一つを下ろすことになる。
 そして数年を経て復活した『大食い選手権』では「早喰い禁止」を明言し、「食べ物に対する感謝」を参加選手に求め、また負けた選手のことを失格、脱落、リタイヤなどと呼ばず「ご帰宅」とする、などの改善を見せ、今に至る。

 かなり初期の頃(丼にスプーンを使う戦略などでも注目された初の女性チャンピオンを君は憶えているか?)からテレ東のこの企画が大好きだった妖之佑だが、唯一、早喰い競争だけは、どうしても好きになれなかった。番組内で早喰いチャンピオンが北米のホットドッグ大会に殴り込みをかける企画もあり見事にトロフィーを獲得したが、ついに応援する気にはなれなかった。
 なぜか?
 絵ヅラが下品に過ぎるからである。無理矢理に口に押し込められていく食べ物が、そして口の端からボロボロこぼれる食べ物が、もはやゴミにしか見えないからである。
 大喰いは健啖を競い豊かさに感謝する言わばお祭りだが、早喰いにはそれが一切ない。ただただ食べ物をレイプするだけの乱痴気騒ぎである。だから観ていて嫌なのだ。
 要するに「早喰い選手」と呼ばれる、あいつらは、ただの人間ディスポーザーなのである。生ゴミを処理しているのだから、そりゃ絵ヅラが汚いのもあたりまえだ。

 主催側は、おにぎりの早喰い競争を「近江米のおいしさを知ってもらう目的」で行ったとしているそうだが、早喰いは味わいなどしない。詰め込むだけである。「おいしさを知」るはずがないのだ。
 主催のこの発想が理解できないし、実に愚かだと断言する。同時に、早喰い競争に参加した人たちも愚か者である。失礼だが亡くなったかたも愚かであり自業自得なのだ。同情する気になど到底なれない。
 愚か者どもが集まって食べ物を粗末にした。それが悲劇という結果に終わるのは、ゴミ扱いされた食べ物たちからの警告ではないだろうか。

 ついでに言うと、妖之佑は「フードファイター」や「フードバトル」などという造語も嫌いである。
 これらも早喰い同様に食べ物をバカにしているようで気に入らないのだ。

 最後に、テレ東『大食い王決定戦』で提示される「大食い三ヶ条」を転載させていただき、〆とする。

「大食いは健康であれ」
「早食い厳禁」
「食べ物に感謝を」

 食べ物は楽しく美味しくいただいてこそ。
 だよね。