七五三 (旧暦 神無月十六日)

 昨夜は残念だった地域が多かったようで。
 でも、今夜だって満月じゃないってだけで大きいことには変わりないはず。
 絶望するには早い。まだ、いける!





















 曇ってるんですけどっ!?





 などと、昨日と同じネタを続けるだけでは芸がないので。

 この「スーパームーン」って天文現象ね。
 昔の人は知ってたのかな? と、ふと思ったわけです。

 昔の人々に認識された天文現象としては。
 有名なところでは、今は「メシエ1」通称「かに星雲」となっている過去の超新星爆発藤原定家が書き残しているほど、物凄い天体ショーだったようです。長期に渡って、昼間でも見えたんだとか。
 古くは彗星や流星を「天狗」あまつきつねと呼び、空を駆ける不可思議な獣として扱った事例があります。
 日蝕と月蝕は古い暦にも、きちんと記されてますし。
 イエスの生誕に三博士を導いたベツレヘムの星は彗星だったという説がありますね。
 彗星と言えば、横綱級のハレー彗星は地球接近のたびに、いろいろと物議を醸してくれてます。いえ、別にハレー彗星さんが悪いわけじゃなく……特に大正時代の接近では世間が漫画みたいな大騒ぎをしたそうですからなー。まさに悲喜こもごもなバカ騒ぎ。

 で、お月様。
 旧暦は月の満ち欠けを軸として組まれたもので、その暦を頼みに営まれた農業や漁業、つまり第一次産業は月の動向を気にしないわけにはいかなかったはず。農民や漁民、そして彼らから搾取する権力者も、月に強い関心を持っていたのは明々白々でしょう。
 そして何より、古来より月を詠んだ歌や詩、描いた絵、さらにはイメージからの作曲も数知れず。芸術家たちは天空に浮かぶ月へ思いを馳せていた。
 なので、スーパームーンには気づいていたんじゃないかと思います。それも庶民レベルで。
 まー、妖之佑同様に観察力も洞察力もない人は、地平線近くの月と中天のそれとで大きさが違って見える現象と混同してたかもしれませんけどねー。

 ちなみに「supermoon」とは天文用語ではなく、最近の占星術が言いだした造語だそうですね。