一の酉 (旧暦 神無月十二日)

 グランパスの降格は、地元としては残念なニュースではあります。

 が。

 一方で、朗報と言えなくもない。
 なぜかと申しますと。

 ほら。以前、あのザーとらしい名古屋弁名古屋市長が、白川公園をぶっ潰してグランパスのホーム・スタジアムにって戯けた考えを示してたでしょ? 実現をトヨタに働きかけるとか。
 まあ、これは幸い、法令のあれこれが壁になって断念することになったそうですが。
 で、今回の降格騒動で市長は一転してグランパスに冷たい目。トヨタもチームへの出資を減らすとか言い出してる。
 つまり、当面、「白川公園を潰す」級の大バカな新方針が出る危険性はないと考えていいと思うのです。
 その意味では朗報と言える。

 まー、市長があんなタワケ者でなければ、こんな心配そもそもしなくてすむんですけどね。
 どうも、あの大タワケはカネ勘定だけやって熟考とか専門家に相談とかしないまま思いつきをすぐ口に出すところがあって、ちょいと危ないですよ。名古屋城天守閣の木造化だって別に歴史的文化的視点から言ってるわけでなく(だいたい、歴史ある白川公園を潰すと言ってる時点で、歴史・文化に興味ないのがバレバレだってーの)、目的は集客のみ。「耐震面の危険性」なんて理由は後からの付け足しで言ってるだけですからね。
 前に「あおなみ線にSLを」ってときも、肝心のSL調達の算段もなしに言い出して、借りるアテすら外れて(つか、根回しもなくいきなり言われたら誰だって断りますよ。隣の子に消しゴム借りるのとはワケが違う)引っ込みつかなくなって「明治村から借りれんか?」とかトチ狂った発言すらやらかした。明治村のSLは博物館の展示保管物であり、その資料的価値は、D51 や C62 、C57 などなどよりさらに大きいということと、あと性能面でも今の時代に営業運転できるレベルじゃないってことは、素人でも容易に判ることです。それをまー、よくも言えたものだと、その厚顔無恥ぶりに呆れましたとも。

 グランパスが復活するまでに、市長が、あんなゲスからまともな人に交替していることを願っています。