時代祭、鞍馬火祭 (旧暦 長月廿二日)

 ノーベル賞の選考システムなんて、凡俗の妖之佑には知るよしもないのですが。
 さすがに「はいっ! 私、欲しいです」って立候補じゃないですよね? それぞれの分野ごとに活躍した人を委員会が調べて、本人に知られないままに候補リストに入れる、あたりでしょうね。

 であればです。
 選考委員の一人が、無反応のボブ・ディランさんのことを「傲慢」と批判するのは筋違いもいいとこでしょう。
 だって、ディランさんは「欲しいから審査して」とか言ってないわけですから。ただ、委員会のほうから一方的に「受賞が決まった」と発表・通達しただけですから。なら、別に返事する義務なんてありませんよね? 頼んでもいないことを勝手に決めておいて、連絡しないのを無礼だなどと、どの口が言うんでしょう。
 自分のこととして考えてみましょう。見ず知らずの相手から「おめでとうございます。あなたが選ばれました!」って連絡がいきなり来て、それに対して何か返事しないとダメですか? まあ、電話口なら「要らん」と言って切ってもいいですが(つか、はっきり断って切ってすら、しつこいからな〜奴らは……)。でも、郵便物やメールで来たら、普通は放置しません? 頼んでもいないのに何を勝手にと、むしろ不愉快になるか怖くなるあたりが通常の反応でしょ。なのに、「返事をしないとは、どういうつもりだ。無礼者」と怒るなんて、どこの悪徳業者ですかね。

 たしかにノーベル賞は権威ある有名な賞です。でも、世界中すべての人が例外なく、これを賞賛するとは限りません。
 にもかかわらず、選考委員会には「授けてやる」という上から目線が浸透している。
 そういうことでしょ。
 ひょっとしたら、ボブ・ディランさんは、そーゆーのを見抜いているのかもしれませんね。だとしたら、そんな賞なんか欲しくないということも充分に、ありえます。

 まあ、一般のアーティストなら、尻尾振って式に駆けつけるんでしょうけどね。
 でも、本物の、言い替えるなら純粋な表現者であればあるほど、そういった型にはまった評価には関心がないのかもしれません。真の芸術家は自分の作品を売らないので死ぬまで貧乏なものだ、とも聞きますし。
 一度でいいから、そんな域に達してみたいものです(爆)。





土人」発言。
 大阪府知事が「相手もひどいことを言っている」と隊員の擁護をしているとのこと。
 あのね。公務員が公務中に差別発言したのが問題だと判ってないよ、あの知事。バカM田あたりが講演会で私的意見として口にするのとは意味が違う。反対派が抗議の中で暴言を吐くのとも、まったく意味が違う。
 百T並みに頭悪すぎるよ、あの知事。
 しょせん、大阪なんて公職からして乱暴者の集まりだ。って解釈されても、いいんですかね? 知事さん?

 ちなみに「土人」という単語は放送コードに引っかかりますし、出版物においても規制の対象です。
 妖之佑個人の記憶にあるのは『トムとジェリー』の一エピソードの題名が変わったことですね。昔は「南の島には土人がいたよ」だったのが「南の島」に変更、音声もブツ切りされています。
 ATOK でも「どじん」からの漢字変換はできません。
 二十代の機動隊員が、いったいどこでそんな古い言葉を知ったのか。そして、それを差別用語と承知で使った。そここそが大問題なんじゃないんですかね?

 とは言え大阪だと警察が組事務所をガサ入れするときとか、もっともっと汚い言葉が普通に使われてる気がせんでもない。もちろん想像だけで言ってますけどね(笑)。