大つち、三隣亡 (旧暦 長月十五日)

 日本を中心に「ボトムズボトムズ」と騒いでるそうですが。

http://www.izzigadgets.com/

http://lensbaby.com/product/trio-28/

 そもそもターレット・レンズは古典的で、しかもメジャーだったレンズの形態。レンズ交換せずに画角を切り替えられるので、機動性重視のムービー・カメラに多用されていました。TV局のスタジオ・カメラも、そう。あと、M型ライカのオプションにも「ライカ・ターレット」という、任意のレンズ三本を組み合わせられるアイテムがありました。日本での二つ名を「天狗の団扇」(今では稀少な大珍品らしい)。
ボトムズ』のメカ・デザインが、それを流用しただけのことです。

 最初の『機動戦士ガンダム』が大ブームの頃、ファンの中に、ジェラード・K・オニール博士提唱の宇宙コロニー構想に関する解説を“ガンダムの解説”と受け止めてしまう者がいることに、富野監督が苦言を呈しておられました。
 それと同種の現象ですね。

 で、ターレットの話に戻しますと。
 昔はズーム・レンズの性能が信用できないレベルだったため、多用されたのだと思います。別に格好良いからって理由でなく……いやまあ格好良いんですけどね(笑)。
 やがて、ズームの性能が格段に上がりプロの撮影にも通用するレベルとなって、ターレット式は廃れました。

 そして今、↑な物を出してくるのは、やっぱり好事家狙いなんでしょうねー。

 iZZi の iPhonesケースは、面白い発想ですね。本体を収納すれば使えるので気軽に多焦点アクションを楽しめます。
 一方の TRIO 28 は、レンズではなくフィルターのターレットですね。これも、いちいち付け替えしなくてすむ分、使いやすそうです。このレンズは マイクロ4/3 対応とのことで♪
 見習って日本でも作ってみてはいかがでしょう? マイクロ4/3 のサイズなら比較的安く作れるんじゃないでしょうか。やっぱり製品には“お遊び”もないとねー。