廿六夜待ち (旧暦 文月廿六日)

 これは朗報でしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160825-00010000-norimono-bus_all

 メーカーによる正式なパーツ供給と整備を受けられるわけですから、費用のことはともかく、意味は大きい。
 マツダ東洋工業時代を含め、やっぱり日本車メーカーの中では、ちょっと違うと思ってましたとも♪

 少し方向性は違いますが。
 ニコンが何度かSシリーズを再生産販売したのも、意識的には共通すると思います。

 セイコーは技術を絶やさない意味を含めて、今でも高級でない一般価格帯の機械式腕時計を生産し続けています(国内向けで二〜三万円、逆輸入品なら一万円でお釣りが来る)。
 それに、旧製品でも部品がある限りは点検や修理を受けてくれるっぽい(修理のやりとりが店経由でなく宅配便による元払い発送→代引き受取りというのが、今っぽくて何だかな〜ですが)。

 そこまで古いブツではないものの。
 以前あったパナソニックレッツノートの「リフレッシュサービス」も、近い考えかたがあるように思います。

 D&M傘下になって体制が変わってしまったようですが、以前の DENON は、かなり古い機種でも修理対応してくれたそうです。

 ライカやローライなど欧州のカメラは、どんなに古くてもメーカーによる正規の修理が受けられるとも聞きます。
 特にライカは製品のシリアルNo. を徹底管理しているので、むしろ自社以外で中身をいじらないでほしいとすら考えているらしく(笑)。

 トヨタや日産にこそ、やってほしいんですけどね、こーゆーことを。
 でも、やんねーだろーなー(トヨタはAAやパブリカスポーツを再生産したものの、これらは展示用の単発なので、↑の趣旨には合わない)。

 要は、メーカーが「自社の製品を末永く使ってほしい」という気持ちを抱いているかどうか、ということですね。
 で、日本のメーカーは基本的に「修理なんてしないで、どんどん買い替えてくれ。じゃないと儲からない」と考えている。

 工業製品をメーカー自らが文化として捉える。
 たいへんに高度な知性とセンスだと思うのですよ。

 マツダ、やるじゃん♪
ロータリー車もやってほしいと切望してる人、多いぞきっと)