下弦、中伏 (旧暦 水無月廿四日)

 またまたまたアンテナ低かった。
 ってェお話。



 ソニー……と言うより十和田オーディオ製の銘ラジオ、ICF-SW22(JE) が生産完了していたのは知っていたのです。なぜなら、狙ってましたから。しかしながらバタバタに追いかけ回されているうちに、ヨドバシの通販からも姿を消してしまった。
 でもまあ、国内仕様の ICF-SW23 があるからいいや。
 などと思い、バタバタのほうにかまけてましたらあーた。

 SW23 も終わってたんですねぃ。orz

 日頃からのポリシーとしても、財布の事情からも、吹っ掛け値の品に手を出すつもりは一切ありません。
 ですので、妖之佑が SW23 もしくは SW22(JE) を入手することは、ズタボロなセコハン以外では、もうないでしょう(涙)。

 ICF-SW22 ……いえ、さらに遡って ICF-SW20 の頃から、いつかは手に入れたいと思っていたのが、何やかんやで先送りを重ね続けてきた結末がこれですよ。
 己の愚かさを笑うしかありませんね。(;^_^A

 くたびれてはいるものの往年の短波ラジオを複数台持っている妖之佑が、どうして SW22(JE) 、SW23 を欲しがるのかと言いますと。
 何を置いても携帯面での有利さです。SW20 の発売当時から、「カセットケースサイズ」(コンパクト・カセットテープのプラケースのことね、念のため)を売り文句にしていたほどですからね。実際、弟分の ICF-SW11 よりも、ずっと小型。
 そのうえで、短波の回路にデュアル・コンバージョン(ダブル・スーパーヘテロダイン)を採用していたり、選局ダイアル(アナログなのだよ♪)の駆動にギアを使っていたりという、こだわりっぷり。しかも国産!
 とにかく小さいため、知識のない人には安価な吊しモンのラジオ群と同類視されそうですが、とにかく中身が素晴らしく違いすぎる!
 大袈裟に言うとスカイセンサー一族の末裔と呼んでもよかったほどなのですよ。まあ、コンセプト的には ICF-7800「ニュースキャスター」に近いかもですが。

 それにしてもまー失敗しましたー。
 これで国内生産のまっとうなアナログ式短波ラジオは消えたのかな? もはや自分で作るしかないのかな?(無理無理無理無理絶対無理)

 番組鑑賞としてのラジオはネットラジオ、情報収集もインターネット。
 という今の時代ですから、量販品としての高性能短波ラジオ復権・復興は、もうないんでしょうね。
(通信機型は健在なんだけど、あれデジタルで味気ないんだよなー。お高いし)


 短波は仕方ないとして。
 中波であれこれ遠方局を聴きたい、いわゆる「雑音リスナー」したいという人は、今のうちにソニーICF-EX5MK2 を買っておくべし。
 もう昨今の情勢では、いつ生産終了しても不思議じゃないから。

 なお、巷に誤解がはびこっているので書いておきますが、ソニー ICF-EX5MK2 は中波に特化したラジオであり、断じて短波ラジオではありません。て言うか短波帯域はラジオ日経しか入りません。遠距離中波ラジオにFMと日経がオマケで付いていると解釈するのが正解に近いと思います。つまりは、現時点で中波を聴くなら EX5 が最強です!
 海外短波を聴きたい人は同じくソニーICF-SW35 や ICF-SW7600GR にするか、デカくてお高い通信機型にするか、あるいはパチもん臭漂う中華ブランド品に走るか、となります。
 FMを手軽に良い音で、というかたにはラジオでなくオールインワン・コンポをオススメします(バブカセが今でもあれば、よかったんですけどねー)。
 往年の銘機に手を出すのは……まあ止めはしませんが、積極的なオススメもしません。専門業者を名乗る連中が玉石混合なため、そこそこのお金を払ったのにジャンク品を掴まされる危険性も高いですし(汗)。
 むしろ、粗大ゴミの中から薄汚れたアナログ式の高級でない普及型ラジカセでも拾ったら、儲けモンかもしれません。カセット部が壊れていてもラジオだけ生きていることは、けっこうありますから。で、生きてれば最近のラジオより、ずっとよく入ります♪