(旧暦 睦月廿九日)

 永井くん、ブレブレですねぇ。冷酷なゲスになったかと思えば、いきなり善人になったり。
 あんな過酷な環境なので無理ないとは思いますが、あそこまで極端に自己チュー等身大な主人公って珍しくないです?
 以前、人から言われたことがあります。「主人公や主人公側のキャストを悪い性格にすると読者の反感を買うのでNGだ」と。そのときは素直に「そうですか」と思いましたが、周囲を見回してみれば、けっこういるじゃありませんか、嫌な性格の主役も。
 やっぱり、人の意見は参考程度に留めておき、基本的には初志貫徹しないとダメなんでしょうね。己がブレたおかげで何年も棒に振っただけでなく、小説の書きかたも忘れちまっただよ。どこかに投稿・応募する以前にリハビリが大変だってばよ。





 信さんの姿に、七代目立川談志師匠を連想したかた、多いことでしょうね。七代目八雲から破門されたくだりとか、まんま、五代目柳家小さん vs 談志の大喧嘩じゃね? と思いましたよ。
 信さんの言うこと至極ごもっともなんですよね。
 落語は大衆娯楽であると同時に古典芸能でもある。その両立が求められる特殊な芸能なのですよ。とにかく芸の伝承が最優先な能狂言との違いが、そこ(歌舞伎や浄瑠璃については、よく知らないので)。
 一人の噺家さんに両方負わせるのは無理だと思うのですよ。なので、古典落語の伝承・発掘に専念する師匠がいれば、古典だろうと新作だろうと、とにかくお客を爆笑させるだけの師匠もいてほしい。
 前者は「名人」と言われたかたがた、現役だと桂歌丸師匠や春風亭小朝師匠などなど。後者が七代目立川談志師匠や二代目桂枝雀師匠、初代林家三平師匠、そして現役だと四代目桂米丸師匠などだと思うのです。米丸師匠は新作ご専門ですし、枝雀師匠の古典はアレンジがきつすぎましたからね(笑)。
 信さんは「八雲」の名跡が欲しかったようですが。古典の型にこだわらない芸風からすれば、それこそ「二代目助六」のほうが相応しいと思いますね。
 これ、現実世界について言わせていただければ、「正蔵」や「文枝」の襲名に感じることでもあります。
 特に三枝さんは「創作落語」と称する新作落語にこだわるなら、伝統ある名跡を欲するべきではなかった。むしろ「初代三枝」として新作で大活躍、「三枝」を二代目、三代目と続くような名跡に育てるくらいの気概が欲しかったですね。古典をやらない人が「文枝」を継ぐなんて、傍目にも変すぎました。
 九代目正蔵は語るに値しません。こぶちゃんは、そのままで伸び伸びと芸人活動してほしかった。もしも継ぐなら「三平」でしょ。どうしても海老名家が「正蔵」を継ぎたいのなら、いっ平さんのほうがマシだったんじゃないかな。でもぶっちゃけ、今の海老名家は、狂言和泉流から見た和泉家と似ていて、江戸落語にとって邪魔でしかないと思いますよ。
 いや、偉そうに申しましたが。↑のことなんて、劇中にてボンと信さんの会話で語られてるんですよね。伝統のボンと、型破りの信さん、お互いそれぞれの道を進んで落語を盛り上げよう、と。





 あの生徒会長、最初っから怪しかったですからね。妹さんに「生活課勤務」と伝えていたボスの判断(あるいは上の指示?)は転ばぬ先の杖として大正解だった。
 前回の係長と言い今回のボスと言い、第八の人たちって、みんなウィルウェアを着けるのかな?
 ところで、Liko を Windows対応にして配布するつもりとか、ないんですかね。Android専用のみって淋しいじゃありませんか。





 いくら今期の『ルパン』が伊太利亜向けを優先(青ジャケになった理由が、まさにそれ)して作られてるからって。
 あんな極彩色な“日本”は日本じゃないぞ。誤解を助長させるだけだぞ。
 プンスカ。





 ゾルザルとその愛人のようなテンプレ悪役はアリですし必要だと思います。つか、いてもらわないと困ります。
 でも、紀子に対して自衛隊の悪口ばかり(しかも偏見からくる根拠のない憶測)を並べた、いかにもマスゴミな記者は観ていてウザイですね。まあ、紀子の今後に影響させる目的で配置したんでしょうけど。
 もしも自分が書くならと考えると、この手のキャラは書くだけでストレス溜まるんですよね。つか扱いたくない。テンプレな悪役のほうが、ずっと楽ですし楽しいと思います。ゾルザルみたくシンプルな悪役ってプロレスのヒールに通ずるストレートさがあって、いいのだと思います。





 あれをどう見るべきなのか。三日月が荒療治でオルガを立ち直らせた? いや、むしろ既知害が怪しい洗脳術で仲間を増やした? みたいな……(苦笑)。
 一方で、チョコレートの人もガリガリを焚きつけてるしなぁ。ガリガリの真っ直ぐさからすると「アインにだけさせるのは卑怯だ。自分にも阿頼耶識を」とか言い出しそうでならない(キマリスが実戦で振るわなかったのは阿頼耶識を使わないことが原因だし)。
 たぶん近年で無許可の大気圏突入を強行したのは鉄華団が初めてだったのでしょう、「地球外縁軌道統制統合艦隊」ってのは予想どおり、17歳のために設置した閑職だったようで(そのわりに全員が人殺しに躊躇しないってのが疑問ではありますが。いや、人ではなく宇宙ネズミだからか……)。あの状況から無傷で生還したのですから、17歳にはまだ役割があるはず。
 こりゃ、鉄華団玉砕壊滅の可能性あるぞ。
 なお、アラスカの鉄道がまだ生きていることを知らなかった髭じぃは、権力に返り咲きたがっているクセに情弱すぎると思いました。まる。





 ほぼ半年(夏の先行放送を入れると、優に半年以上)かけてようやく1クール分十三話の放送が終わった『Thunderbirds Are Go!』ですが。
 この1クールにて、鳴り物入りの新型機「サンダーバードS号」の存在意義が皆無だったことが、もっとも印象的でした(苦笑)。
 第二クールでは、ちゃんと活躍するんでしょうね?





 眼魔の世界ってのは黄泉の国みたいなもので、そこから死霊である眼魔がこちらにやって来ている、つまり眼魔事件とは、オカルト現象である霊障仮面ライダー的に描いたものと思っていました。
 が。
 察するに、アランの一家は人間っぽいですね。あるいは、眼魔に命令している幹部クラスは皆人間なのかもしれない。思えば、顎ヒゲ男もゴーグル男も眼魂で変身してますし。
 で、その一家のパパがあの世界を作ったみたく言ってますからねぇ。何らかの力を得た人間(アランのパパ)が黄泉の国に赴き、そこを支配して死霊たちを従えている? とかかな。
 竹中仙人は、さて、善悪の双子なのか、一人二役やってる黒幕なのか。
 それより気になるのは映画『1号』だよ(笑)。





 なぜ『おそ松さん』が人気なのか。
 赤塚さんの漫画群には及ばないものの、『おそ松さん』にもそこそこの毒と狂気があります。赤塚アニメとしては『元祖天才バカボン』の次に良い出来かもしれません。
 クレームで萎縮した無難路線に飽き飽きした視聴者が、毒を求めているのではないかと思うんですよね。
 赤塚さんの原作って本当に狂ってますからねぇ。今の新人さんがああいった作風だと、ソッコーで叩かれて干されるかもしれんな(苦笑)。
 萎縮して自重した作品が後世に残ることなんて、ないのですよね。