(旧暦 睦月三日)

 九日に放送された『ガイアの夜明け』は、まさに神回でありました。

 すでに書類送検されたドンキやゼンショーやABC、訴訟の和解で責任を認めたワタミはともかく、白黒が確定していない段階でアリさんの社名と幹部の顔出しで、あれやっちまうってのが、もう本気度MAXですよ。今後アリさんがスポンサーにならなくてもいい、という覚悟がないとできません。
 いや、違いますね。企業としてのアリさんに、すでに見切りをつけているのでしょう。二月に放送したってのは、あきらかに三月の転居シーズンを睨んでます。つまり、ガチでアリさんを潰しにかかってるんですよ、あれは。
 内容もですし、番組中に出した複数の社名すべて実名で、しかも公然と「ブラック企業」と表現してました。テレ東の、と言うか『ガイア』スタッフの気概を感じましたね。二年に渡りレギュラー出演者に陰湿なイジメを続けている局と同じ所とは到底思えません。
 比べたら、アリさんの893もどきな副社長は阿呆ですな。ある意味、ハメられたとも言えなくないですが。それにしても頭悪すぎる(嫁さんやお子さんいるんだろうに、今日以降、ご近所や学校でのあれこれが大変なことにならないかな?)。まあ、本当に普段から社員を恫喝していたのなら自業自得ですがね。

『ガイア』観ちまったからには、一庶民としては↑の企業なんて絶対に利用したくないですね。
 選ぶ権利が消費者にはありますから。

 ときに、元ボクサーのあのガラの悪いタレント氏は、どうなんだろね?
 著名人としての道義的責任くらいあると思うんですが。



 放送局が気概を見せた一方で。
 安倍政権は相も変わらずの幼稚さから、さらに進んで野蛮さすら露呈する始末。
 何度も言ってますが、権力者の言う「公正」「公平」というのは自動的に「権力者支持」と同義語になります。それを押し付けるために放送局に停波をチラつかせるのですから、脅迫と言ってもいいでしょう。
 百億万歩譲って。もしも自民が朝日や毎日にだけでなく、ちゃんと産経や読売に対しても「公正な報道を求む」と厳しく言い渡すなら、まあ納得できなくもない。でも言わないんだな、政権寄りの提灯記事にはサー。
 安倍の頭の中はキンペーと大差ないですよ。
 いや、キンペーよりも使えないかもです。なにせ、ちょっと弱点を突かれると、すぐにムキになったり逆ギレしますからね。反論や言い訳になると早口になるでしょ。あれ、自分を制御しきれていない顕れですから。本人の主義主張以前に、総理という要職に相応しい器かどうか大いに疑問があるのです。
 維新の人も、こう言ってますし。

ttp://www.sankei.com/politics/news/160106/plt1601060063-n1.html

 この記事が産経ってのが少し笑えますね。