納めの大師 (旧暦 霜月十一日)

 まあ、ああなるわなー。
 演出的には、悲劇にしないと先に続けないからなー。

 弟の最期については、いろいろな解釈が成り立つと思いますが。

※ 何だかんだ言っても兄を助けた。

※ 「家族」などと戯言を言う兄に、己の身の程を思い出させてやった。

※ ムカツク兄には生きて苦しみ続けてもらわないと。ザマァ。

 いずれにしても、弟が自分の人生に絶望しきっていたのは確かかと。
 なので、兄が持ってきた“希望ある未来”を信用できなかった、といったところか。

 つまりは、迎えに来るのが「遅すぎた」ということ。
 昭弘に責任なんて、ないんだけどね。ついこの間まで、昭弘も似たような境遇だったんだし。

 限界ギリギリのところで立ち上がったCGSの少年たち。
 どこまでいっても、奴隷であることから脱しようと考えすらしない海賊の少年たち。
 この差を描くエピソードだった。かな。
 結末はまだ出てませんが、CGSより海賊のほうが“飼い慣らしかた”が上手かったということになるのかもしれないなぁ。



『鉄血』は今のところ、視聴者に媚びったり日和ったりしないうえに、『種』や『AGE』みたく上から目線でないので、安心して観ていられますね。