(旧暦 神無月十四日)

 ドラマ『孤独のグルメ』は、その企画が最初にCXに持ち込まれたそうなんですね。そこであっさり蹴られたため、テレ東の名物番組になったという。
 世の中、何が幸いするか判りません。
 しかも笑えるのが、企画を蹴ったCXの幹部が今になって怒っているという。

 大手は、これだから始末が悪い。
 テレ東ももちろん大手ですが、他のキー局に比べると失礼ながらB級の印象は拭えません。
 でもね。だからこそ、本当に面白い番組を作れるのだと思います。

 B級処や中小企業には引き続き頑張っていただくとして。

 問題なのは、体力のある一流処、大企業が失敗を畏れて無難なものにしか手を出さないという現状。
 こんなことでは日本全体がダメダメになります。
 昭和の時代。もしもマツダが安全牌しか触らない会社だったら、ロータリー・エンジンなんて誕生していなかったでしょう。『ゴジラ』だって『ウルトラマン』だって『仮面ライダー』だって挑戦精神があって生まれた作品であり、企画を引き受けた東宝東映、TBSに気概があったからに違いなく。
 それが今や、どいつもこいつも……。
 物作り日本は本当に、どこに行ってしまったのでしょうか。



 実のところ出版社(特にラノベあたり)にも似たような印象を抱かざるを得ません。
 だから投稿作品へのモチベが上がらないままなんだよ(と言い訳してみる)。