甲子 (旧暦 長月三日)

阿頼耶識」とは、クソ難しい単語を持ってきやがった。


 予想どおり、あの背骨にある突起はMSへのインターフェイスでしたね。
 パイロットの脳とMSのOSを有線する、いわば電脳化。

攻殻機動隊』で慣らされてはいますが。
 よーく考えると、これって。

 怖い。

 映画『Saturn 3』(邦題『スペース・サタン』)を思い出してしまいました。
 ホント、『攻殻』のせいで、電脳化がグロテスクだということを忘れてますよ私たちは……あの規格化された気軽なプラグ接続に騙されてんだよ。

 三百年前の戦争で敵味方双方、行き着くところまで行ってしまっていた負の遺産なのでしょうか。

 それでもなぁ……三百年前の代物が現行MSに勝てるというのが、どうにも納得しがたい部分であってねぇ。
 これが有史以前のOパーツ(要するに黒歴史以前の技術)とかなら理解もできるんですけどね。スパンは、もっともっと長く取って欲しかったですね。
 百年単位での旧型機が最強ってのは『エルガイム』でも意識してるのかな? もっとも、あれはポセイダル王が不老不死の技術を持っていたからこそ成立した世界観ですからなー。
 そうでないなら、機械文明を持たない惑星で見つかった発掘兵器ですね。『イデオン』とか『ガリアン』とか。

 どうにも、バルバトスの立ち位置が、まだ判り辛いです。


 そう言や、∀のコックピットも、本来の正しい使いかたは専用スーツを通してパイロットをシートに接続するんでしたよね。そのプラグが、ビシニティの成人の儀式にて、蛭を使ってつける聖痕の元となった、と。
 あれって、擬似的電脳化みたいなものだったんだろうか……?
 ∀もXも本編では本来の性能すべてを発揮してはいなかったはずだからなぁ。