あの『歴史読本』が休刊するそうな……。
新人物往来社の雑誌だったのが、気づけば KADOKAWA のブランドカンパニー発行になっていたと言う。
ひょっとして、休刊は角川大統合の弊害なのかもしれないな。
この一件だけ見ても、いわゆる「歴女」というものが実は中身空っぽだというのが判ります。連中、歴史上の人物を「歴史上の人物」としてでなく、ゲームやアニメの「キャラ」としてしか見てませんからね。
「刀剣女子」も同様に軽薄すぎて失笑モノ(それ以前に、そもそも、そーゆー呼びかたってどうかと思うよ)。
そう言や、映画『陰陽師』のブームのとき、京都の晴明神社が女性観光客でやたらと混雑してたんだよなー。見るからに軽薄短小な言動を横目に見ていたのを思い出しました。いやホント、やかましかったのだよ、神社の境内は聖域だというのに……。
まあ、別に女性だけのことではなく。
戦国武将が♀になったキャラとかに萌え萌えしている男子どもにも、同じことが言えますけどね。
このテのブームを取っかかりにして興味を持ってほしいと前向きに捉え、歴史的施設や日本刀などなどの普及・浸透に頑張って努めておられるかたがたには失礼な言いかたになりますが。
やつら、そこから先の本筋には決して踏み込みませんからね。しょせん、ゲームやアニメ、映画などの延長線上でしかないのですよ。
当然のこと、偉そうに語る知識もアニメのストーリからの受け売りで裏も取らず、つまりはデタラメ。これでは普及どころか風評被害にすらなりかねません。
硬派で真面目なコンテンツが、どんどん消えていく。
大丈夫か、この日本?